『DYNAMIC CHORD feat.Liar-S（ライアーズ）』ネタバレなし感想・レビュー

2024年2月23日2024年3月31日

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本日は、PC版『DYNAMIC CHORD feat.Liar-S Append Disc（ダイナミックコード　フィーチャリング　ライアーズアペンドディスク）』のネタバレ無しの感想・レビューを書かせていただきます。

PC版のみプレイした感想で、Vita版については未プレイですので、その点はご理解いただいた上でお読みいただければ幸いです。

旧ブログで感想を書き始めた頃の引っ越し記事なので、物足りない部分が多いかと思いますが、もしよろしければお付き合いくださいませ。

目次（クリックできます）

『ダイナミックコード』とは

honeybee blackが贈るバンドをテーマにした乙女向け作品。
音楽事務所兼レコード制作会社である『DYNAMIC CHORD』（ダイナミックコード）に所属している4つのバンドにスポットを当てて、バンド音楽の楽しさや、バンドマンとの甘く激しい恋物語を描きます。
引用：公式サイト

ダイナミックコードは、以下の４作品が発売されており、それぞれ４名の攻略キャラがいます（計16名の攻略キャラ）。
主人公については、４作品で異なっています。

ダイナミックコードシリーズ4作品

DYNAMIC CHORD feat.[rêve parfait]（レヴァフェ）
DYNAMIC CHORD feat.Liar-S（ライアーズ）
DYNAMIC CHORD feat.KYOHSO（キョーソー）
DYNAMIC CHORD feat.apple-polisher（アッポリ）

『ライアーズ』のあらすじ

大学生の主人公・双海仁菜。

過保護な両親に育てられた仁菜は、まともに恋もした事がない、世間知らずなお嬢様。

ある日、友人に誘われ初めてライブハウスに訪れた仁菜は、あるバンドに所属しているヴォーカル・檜山朔良の歌唱力と珠洲乃千哉の作曲した曲に魅了される。

興奮しきったライブの帰り際、仁菜の携帯に一件の着信が。

それは仁菜のかつての知人である、結崎芹からのもので……。

ロックバンドとは無縁の人生を送ってきたお嬢様と、バンドマン達の恋の行く末は……？
引用：公式サイト

『ライアーズ』のおすすめポイント

女子大生とバンドマンとの大人っぽい恋愛が描かれている
両想いになるまで困難が多いが、その後の糖度は高め
嫉妬シーンがとても魅力的♡
ヤンデレキャラやオネエ系キャラが攻略できる

ざっくり全体感想

「今のままじゃ、Liar-Sはだめになる」

ロックバンド・Liar-Sのリーダーの芹が、主人公の仁菜ちゃんに、バンドの現状を変えるような存在になって欲しいと『トモダチ計画』をもちかけるところから物語が始まります。

仁菜ちゃんは、料理上手な社長令嬢。
ですが、音楽に関しては全くの素人です。

『トモダチ計画』は、プロのミュージシャンの問題解決のために、素人の女子大生が協力するという、うさんくさすぎるもの。
当然のことながら、朔良と千哉には「素人が口を出すな」と冷たくあしらわれます。

攻略キャラによっては、仁菜ちゃんの印象がマイナスからのスタートとなるので、そこから彼女がどう頑張っていくのかが見どころでした。

わりと大人っぽい恋愛表現も含まれましたが、仁菜ちゃんや攻略キャラ達が大学生や専門学校生という年齢層だったので、違和感を感じることなく楽しめました。

攻略キャラについては、私は宗太郎以外はどのルートでもときめくことができました♪
宗太郎はちょっと個性的なので…詳しくはキャラ別感想に書かせていただきますね。

私は、男性キャラが嫉妬するようなシーンが好きなのですが、朔良と芹のストーリーではその点においても萌えました♡
特に、芹は強烈なキャラなので一番印象に残っています…！

キャラ別感想

檜山朔良　CV：寺島拓篤さん

朔良は圧倒的な歌唱力を持つヴォーカリストなのですが、あることがきっかけとなり本気で歌うことをやめてしまいました。

仁菜ちゃんは、朔良に以前のような歌声を取り戻してもらえるよう働きかけていきます。
料理上手な仁菜ちゃんが、ろくな食事をしていない朔良の家に押しかけ、朔良の胃袋を掴んだのをきっかけにして、心も掴んでいくストーリーでした♪

朔良は、家族を亡くしているためか、寂しがりやで家庭的なものへの欲求が強い印象を受けました。
小さい子どものようで、母性本能をくすぐるタイプです。

最初のうちは、仁菜ちゃんのことを冷たく突き放したり、負の感情に流されるままに一線を越えたりします。
ですが、仁菜ちゃんがお母さん的な優しさで朔良の面倒を見るうちに、次第に心を開いていく感じでした。

恋人同士になってからは、すごく甘えてくるし、キスもいっぱいで甘々な展開です♡
唇以外のところにキスされるのも、きゅんきゅんしました♪
料理中のいちゃいちゃシーンも恋人っぽくて好きでした！

それから、ENCOREシナリオも良かった！
喫煙者の朔良が禁煙することになるのですが、タバコの禁断症状を抑えるための方法が…！　必見です！

珠洲乃千哉　　CV：岡本信彦さん

千哉は、バンドの作曲を担当しているギタリスト。
他のメンバーよりも年下で、敬語で話すツンデレさんです。

仁菜ちゃんに対して、最初は「あなたと話すことはありません」と、取り付く島もない感じなのですが、冷たくしきれない性格なんですよね。
突き放したかと思えば、その直後に仁菜ちゃんをナンパ男から助けてくれるし。
「ツンツンしていても、根がいい子なんだろうな」と感じる場面が多く見られます。

千哉は、あることが原因で、全力でギターを弾けなくなってしまっています。
仁菜ちゃんが、作曲のことや人間関係で悩む千哉を支えるうちに、千哉は彼女に信頼を寄せるようになっていきます。

千哉のツンからデレへの表情の変化が見ていて楽しいです♡
すぐに照れて赤くなるところとか、可愛くてニヤニヤしちゃいます♪
仁菜ちゃんと千哉は2人とも純粋なので、恋愛に不慣れな感じでとても可愛かったです！

好きなシーンは――
ヤキモチを妬いた仁菜ちゃんに対して、千哉が機嫌を直してほしいと頼むシーンがあるのですが、これが個人的にツボすぎて♡
こんなことをされたら、私なら絶対機嫌直しちゃいますよ！

結崎芹　　CV：柿原徹也さん

バンドのドラマ―であり、リーダーである芹。

社長令息でもある芹は、バンドメンバーよりも先に、親の会社絡みのパーティーで仁菜ちゃんと出会っています。
そして、わりと早い段階から仁菜ちゃんに執着します。

その執着が引き起こす事態が、もはや犯罪…。
仁菜ちゃんが他のバンドメンバーのことを好きなのだと思い込み、それが原因で大変過激な行動をとります。
ちなみに、この「他のバンドメンバー」の関わり方がすごく私好み♡
ちょこっと三角関係っぽい雰囲気があってドキドキして、とても刺さりました！

芹は、バンドの将来を諦めているような素振りを見せる一方で、仕事に対しては真摯で、メンバーのことをとても大切にしているように見えます。
性格に関しては、表面上はしっかりしているように見えるのに、実はずるくて、子どもっぽくて、嫉妬深い面を抱えています。

本音がどこにあるのかわかりづらいキャラです
仁菜ちゃんが、芹の言動に戸惑いつつも、彼の心の弱い部分に触れた時、二人の関係性が変わっていきます。

両想いになる前がひどすぎた分、両想いになった後の二人のいちゃいちゃしている様子になんだか達成感すら感じました…！
ENCOREシナリオでのラブラブな様子は、羨ましくなるほど素敵でした♡

芹はダイナーシリーズの中でも、かなり衝撃的で攻略のしがいのあるキャラ。
私はVita版はプレイしていませんが、PC版の表現のままでは移植は難しそうだな、と思うくらい刺激的なルートでした。

榛名宗太郎さん　CV：斉藤壮馬さん

前任のベーシストが脱退した後にメンバー入りしたオネエ系男子。

宗太郎は、『トモダチ計画』がうまくいかずに悩んでいた仁菜ちゃんを支えてくれたりして、最初は女性同士の友達のような感じで仲良くなります。
次第に、恋愛対象としてお互い惹かれあうようになるのですが…。

宗太郎がオネエ系男子として生きてきたのには、過去の辛い経験が関係していて。

友達としては、とても魅力的なキャラなのですが…残念ながら、恋愛対象の男性としては見られませんでした。
宗太郎がフリルのついたキャミを着たところなんかを見てしまうと、外見の美しさも相まって、どうしても異性という感じがしなくて。

でも、こういうキャラをがっつり攻略できる乙女ゲームは珍しいように思いますし、とても記憶に残る攻略キャラでした！
フォロワーさんで「オネエ系の攻略キャラが大好き」という方がいらっしゃるのですが、そういう方にはぜひこのルートをプレイしていただきたいと思います。