本日は、『蛇香のライラ ~Allure of MUSK~ 第三夜 アラビアン・ナイト』のネタバレ無しの感想・レビューを書かせていただきます。
ネタバレしないよう配慮しておりますが、感想を書くにあたり最低限の情報は載せています。
そのため、すべての方に「ネタバレ無し」と感じていただける内容ではないかもしれません。
その点をご理解いただいた上でお読みいただけますと幸いです。
あらすじ
全体のあらすじ
主人公・シリーンは、《ショーサロン・カマル》に所属するカマルいちの踊り子“舞妖妃”であると同時に、“密偵”としての顔も持っている。
引用・参考:公式サイト
美しい花は今日も依頼を受け、密愛の罠に獲物を嵌めていく。
第三夜のあらすじ
シャナーサ王国の国王――“ライザール・シャナーサ”
富国にし、会議を開催させた立役者であるライザール王は
自身の政策の強引さに一部の貴族らの中に反発が芽生え初めているのを感じていた。
彼らの反発を抑える手段は、ただ一つ。国の有力者の娘との『結婚』だ。――会議1日目の夜。
各国の王子を歓迎する宴でライザール王は自身の婚約者を発表する。
彼女が、今日の昼に入れ替わっていることも知らずに。「私を誘惑してどうする気だ。
だが、その程度では全くそそられないな。
――もっと私をその気にさせてみろ」
――時は少し遡って、前日。《ショーサロン・カマル》の踊り子“舞妖妃”に、密偵としての依頼が舞い込む。
それは、王の婚約者を肩代わりして欲しいというもの。
駆け落ちを計画する婚約者は、逃げる間の時間稼ぎを依頼しに来たのだ。その依頼には、“舞妖妃”すらも知らないもう一つの目的があった。
――暗殺を成功させるために、ターゲットを骨抜きにするというミッションだ。「チッ……アイツの手なんか借りなくても十分だ。
アイツが誘惑する必要なんかない。……先に、オレが殺してみせる」
女の愛し方が強引なターゲットと、ただ一人の女のみを愛するクライアント?との
アラビアン・トライアングル共犯の仮面に溺れるのは誰か――
引用:公式サイト
おすすめポイント
全体感想
第三夜は怒涛の展開
今回の第三夜がストーリー的には最も濃く、前作までに張ってあった伏線を回収していく感じもあり、楽しかったです。
第一、二夜ではこの作品の本筋はほとんど描かれていなかったんだなと思うほど、第三夜に入ってからは怒涛の展開でした。
これまで怪しいと思っていたキャラがついに本性を現しますし、今まで触れられてこなかった真実が次々と明らかになります。
第三夜の攻略キャラであるライザールとジェミルは、シリーンとの関わりについても他の攻略キャラたちとは違っています。
そういった意味で、ストーリー展開も第一、第二とは違っていましたし、個人的には、本当の意味でシリーンが幸せになれたのはこの二人のハピエンなのかなと思いました。
知らない方が幸せという考え方もありますけれども…。
2人の男性キャラを攻略すると解放される二重スパイルートは、真相ルートといった感じになっていたのですが、なんだか壮大なストーリーでびっくり!
ここで明らかになるシリーンの過去を知り、「幸せになってほしい子だなぁ」とますます思いました。
大胆な描写のいちゃいちゃシーン
第三夜は、色っぽさの面で最も大胆な内容だったように思います。
ライザールは、数々の男性を誘惑してきたシリーンがピンチに陥るほどの上級テクをお持ちです。
一方のジェミルは、自身は純粋な子なのですが、ライザールが絡んできたために、想像以上に色っぽい事態に…。
そんなわけで、思わず二度見してしまうような表現がしばしば見受けられ、PC版ならではの楽しみ方ができました。
糖度高めな三角関係・取り合いシーン♡
三角関係の展開では、取り合っている感じがすごく私好みでした♡
第三夜の2人は、他の攻略キャラたちよりもシリーンへの思い入れが深いと思われるので、取り合いになっても納得といった感じです。
ライザールは、ジェミルの存在を気にして切なそうにもするものの、本来の強引さは失いません。
一方のジェミルは、ライザールに取られないように、自ルートよりもシリーンへの思いをはっきり口に出していた気がします。
お互いの存在によって、2人の良さがより表れていたと思います。
『時には強引にリードしつつも大人の余裕で甘やかしてくれる年上』と『不器用だけど真っすぐな思いをぶつけてくる年下』、なんて贅沢な組み合わせ…!!
キャラ別感想
ライザール・シャナーサ CV:森川智之さん
シャナーサ王国の若き国王、30歳。
ライザールは、他の攻略キャラとはだいぶ違った存在だったという印象。
見た目から薄々感じ取れると思いますが、何しろ手強いです!!
女慣れしており、百戦錬磨のシリーンにかかっても、誘惑にはなかなか屈しません。
逆に、シリーンを疑っているライザールは、本音を聞き出すためにシリーンに快楽を与えたりします。
攻略キャラの中で最も年上なだけあって、シリーンを翻弄してしまうほどの手練手管をお持ちのようでした。
そんなライザールに対して、シリーンが快楽に負けずに真実を隠し通したり、誘惑し返したりして、2人の誘惑合戦という感じでハラハラしながら見守りました。
ライザールはあまりに命を狙われ続けていたせいで、どんな時も隙を見せません。
常に冷めた目をして接してくるライザールに、シリーンはこれまで接してきた男性との違いを感じ、対応に戸惑います。
ある時点ではライザールのことを誤解していたシリーンですが、貴族も孤児も等しく自国の国民として大切に扱うライザールに尊敬の念を抱くようになります。
次第にライザールがそばにいることに安心を覚えるとともに、ライザールを裏切りたくないという気持ちになっていくシリーンの様子が描かれていました。
ライザールは、シリーンが慣れた様子で誘惑してくるので、男慣れしていて経験豊富なのだろうと思っています。
なので、多少強引に迫るのですが、実は本来のシリーンは純粋な女性であることを知って激しく動揺します。
外見から俺様キャラかと思いきや、強引ながらも実は優しい性格であることが随所に見られるライザール、素敵でした♪
個人的には、自ルートよりも二重スパイルートのライザールの方が萌えました♡
自ルートでは嫉妬深さは見せるものの大人っぽさを崩さない感じなのですが、二重スパイルートではジェミルと張り合って大人げない様子も見せてくれますし、それに甘さたっぷりなところも好きでした。
ジェミル CV:村瀬歩さん
《ショーサロン・カマル》の店主様に拾われ、シリーンと共にカマルで暮らしており、弟のような存在だと思われています。
シリーンはジェミルのことを自分と同じ密偵の仕事をしていると思っていますが、実際は何をしているのか謎に包まれていました。
自ルート以外では、シリーンには舌打ちばかりしていたので、実は私はジェミルにはあまり良い印象を持っていませんでした。
でも、シリーンに対して不機嫌になる理由が明らかになると、仕方ないかという気持ちになりました。
ジェミルは、若さゆえの勢いや危うさのあるキャラという印象。
シリーンのことを大切にしたいと思って行動しているのですが、その方法が不器用なんですよね。
口調や態度はぶっきらぼうなものの、シリーンのことを大切にしているのは周りから見ても丸わかりというのが可愛かった!
自分はいくら汚れてもいいから、シリーンには光の中にいてほしい。
シリーンを綺麗なまま守れれば、愛してもらえなくても構わない。
ジェミルは自身の幸せはまったく追い求めずに、ただひたすらシリーンを大切にしたいという強い思いを持っており、それが健気で切なく感じました。
シリーンはジェミルのことを弟のようにしか見ていなかったのですが、ある日、そう思えなくなる衝撃的な出来事が。
シリーンもジェミルも、男女の関係のことに不慣れなので、戸惑いながら、でも相手のことを思いやりながら、近づいたり遠ざかったりしつつ恋愛関係になっていく様子が見ていて楽しかったです♪
その過程で、大人向け作品かと思うほど大胆な内容がありました。
「そんなもの、登場させて大丈夫なの?!」というような物騒なものが出てきたりして、驚きました。
このシーン、Switch版ではどうなっているのか気になりました…。
ジェミルルートは、特にストーリーが濃かった気がします。
シリーンの仕事道具に関する秘密や、ジェミル自身も知らなかったジェミルについての真実が明らかになります。
攻略キャラの中では最も過酷な生き方をしていると思われるジェミルだったので、ハピエンでその立場が大きく変わって晴れやかな気分になりました。
PC版とSwitch版が発売されている
私がプレイしたのは下記のPC版ですが、Switch版も発売されています。
Switch版の追加要素
公式サイトによると、Switch版には下記のような追加要素があるとのことです。
本日は、『蛇香のライラ 第三夜 アラビアン・ナイト』の感想にお付き合いくださり、ありがとうございました!
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