本日は、乙女ゲーム『泡沫のユークロニア(略称:ユークロ)』のネタバレ無しの感想・レビューを書かせていただきます。
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ネタバレしないよう配慮しておりますが、感想を書くにあたり最低限の情報は載せています。
そのため、すべての方に「ネタバレ無し」と感じていただける内容ではないかもしれません。
その点をご理解いただいた上でお読みいただけますと幸いです。
おすすめポイント
ユークロのあらすじ
空に浮かぶ箱庭、それは偽りの理想郷――
舞台は空に浮かぶ箱庭。理想郷と名高き、栄えた都。
――空中都市 凍玻璃(いてはり)。名家に生まれ、不自由なく育った
外の世界に憧れを抱く主人公 雛菊(ひなぎく)。18歳になった主人公はある日、
引用:公式サイト
記憶を失った青年 矢代(やしろ)との出会いをきっかけに
理想郷の貌(かお)に隠された
真実を巡る事件に巻き込まれていく――
ユークロのおすすめ攻略順について
スタッフコラムを拝見すると、おすすめの攻略順は次の2パターンとなっていました。
凍玻璃ってどんなとこ? より世界観にディープに浸かりたい派
帷→淡雪→露草→依→矢代
習うより慣れろ。まずは凍玻璃での恋愛がどんなもんか体験したい派淡雪→帷→依→露草→矢代
引用:泡沫のユークロニア スタッフコラム
ちなみに、私は事前にこれを拝見していなかったため、この2つのどちらでもない順番でプレイしました。
ご参考までに、私が攻略した順番も載せておきますね。
個人的には、淡雪と依の関係上、淡雪→依と連続してプレイして良かったように思いました。
また、帷と淡雪は平民なので、貴族である雛菊ちゃんとの恋愛においては、どちらも身分差がテーマになってくるんです(ストーリーはそれほど似ていませんが)。
なので、この点が気になる方は、この2人の間に他のキャラを挟んだ方が良いかもしれません。
全体感想
オープニングムービーから惹きつけられる!
オープニングムービーが素敵すぎて、何度も観てしまいました♡
これを観るだけでも、物語の世界観、キャラの魅力などが感じられるので、よろしければご覧になってみてください。
空中都市『凍玻璃』を舞台にした恋物語
蒸気機関により空中に浮かんでいる都市『凍玻璃』。
平和なこの都市には、厳しい階級制度があり、貴族と平民の間で大きな身分の差があります。
また、貴族の中には、家名に数字が入った者がいます。
その数字が小さいほど身分が高く、自分より身分の高い貴族には逆らうことは許されません。
東五という身分を持つ貴族の主人公・雛菊ちゃんは、凍玻璃の仕組みに何の疑問も抱かずに穏やかに暮らしてきました。
しかし、ある日、記憶を失った青年・矢代と出会い、そこから事件に巻き込まれたりするうちに、凍玻璃の真実に触れることに。
攻略するキャラによって、そのキャラに関係したこの世界の秘密や歪みだったりが少しずつ明らかになっていきます。
共通ルートから、最後の真相ルートまで、全部楽しかったです♪
Live2Dによりキャラがリアルに感じられる
Live2Dという技術により、立ち絵のキャラの目や口が動いて表情豊かに見えます。
また、身体全体や衣服も身じろぎしているように動いて、リアルに感じられました。
乙女を甘やかしてくれる要素
美しい絵や音楽の他に、シナリオ的にも乙女に優しい仕様となっていたように感じられました。
いい年の私ですが、乙女気分で恋愛を楽しめました♪
あくまで私基準ですが、特に私を甘やかしてくれた要素を挙げさせていただきます。
三角関係っぽい雰囲気あり
これは私の性癖なので、敏感に察知してしまうのですが…。
雛菊ちゃんに好意を持っている男性キャラが複数いて、三角関係っぽい雰囲気が感じられるシーンがわりとあって萌えました♡
さりげないシーンから、しっかりした三角関係展開までバリエーション豊かで、ありがたや。
どのルートでも攻略キャラたちがわりと登場する
ある攻略キャラのルートに入ると、他の攻略キャラがほとんど登場しなくなるという作品もあるかと思います。
しかし、ユークロについては、そういったことがなく、ある攻略キャラのルートの中でも、他の攻略キャラたちの登場シーンが多いんです。
なので、プレイしているうちに、他の攻略キャラの魅力も伝わってきて、次に攻略したいキャラを決めやすかったようにも思います。
また、推しキャラの攻略が終わっても、その後、他のルートで推しキャラに会えて嬉しかった♡
攻略させてほしいサブキャラが複数登場
魅力的なサブキャラが多くて、「なぜ彼を攻略できないんだ!?」という気持ちを抱えたままフルコンしました。
フォロワーさんの嘆きの声も多数お聞きするので、きっとみんなの想いは同じはず!
もしFDなどを発売されるようであれば、ぜひサブキャラも攻略させていただきたいです。
完全なハッピーエンドとは言えないものも
ハッピーエンドのうちのいくつかは、この時点では、まだしっかり幸せになれていないものも含まれていました。
「これから、良い方向に状況が変わっていくんだろうな」と感じ取れるものの、現時点では根本的な解決には至っていなくて。
本作のハッピーエンドの先の物語について、FDなどで描いていただけたら嬉しいです。
バッドエンドも好み
バッドエンドで、「攻略キャラに、こういうことはして欲しくなかった」という展開がなかったところも好みでした。
個人的に、ハッピーエンドでもバッドエンドでも、攻略キャラには同じ人格でいてほしいので、攻略キャラが期待を裏切る言動をすることがなくてホッとしました。
すっごく私好みの美味しいバッドエンドまであって、何度も見返してしまいました…!
バッドエンドまで愛せる作品に出会えて幸せでした♡
主人公・雛菊ちゃんについて思うこと
私は主人公に多くを求めてしまうタイプなので、申し訳ないのですが。
雛菊ちゃんは完全に「守られるお姫様」だったので、ちょっとだけ物足りなかったです。
何か特技を生かして、攻略キャラと一緒に戦うような展開があったら、プレイしていてもう少し爽快感があったのかなぁと思います。
でも、雛菊ちゃんはお仕事を頑張っていますし、自分のできることには精いっぱい取り組んでいるので、これ以上求めるのは求めすぎですよね!
ユークロの糖度は?
ルートによっては、大人な関係性を匂わせるものも含まれていたものの、作品全体としては糖度高めとは言えないと思います。
ですが、個人的には推しキャラができて、そのキャラの恋愛描写が私に刺さったので、個人的には萌えられた作品でした♡
恋愛描写については、キャラによっては、好きになった理由がちょっと謎だったり、あまり恋愛的なドキドキがなく終わってしまったりしたものもありました。
でも、これはそのキャラが好みかどうかも関わってくるような気もしますので、仕方ないことなのかもしれません。
主人公・雛菊(ひなぎく)
凍玻璃に暮らす貴族。
18歳という若さですが、訳あって東五という家の当主を務めています。
従者の淡雪に支えられながら、当主としての仕事をしっかりこなす子です。
貴族でありながら、平民たちにも分け隔てなく接するため、平民にも慕われています。
「だめ!」「~だもん!」などと、幼い話し方をするものの、精神的には意外と強い子のように感じました。
衝撃的な出来事があっても、わりと冷静に受け止めていて、あまりクヨクヨしていた印象がなかったので。
周囲からは、「姫」、「姫君」「おひいさん」などと呼ばれる雛菊ちゃん。
作中では「守られるお姫様」という立ち位置がはっきりしていたように感じました。
雛菊ちゃんは、「なんとかしたい!」という気持ちで、自然と身体が動いてしまうところがあって、時には無謀な行動をすることも。
ですが、攻略キャラたちは雛菊ちゃんのその心意気も含めて好きになってくれます。
キャラ別感想
淡雪(あわゆき) CV:斉藤 壮馬さん
主人公の従者であり世話役。
公式サイトにもあるように、淡雪は「俺はおまえ(主人公)のもの」というスタンス。
こういうキャラ、好きです♡
長年一緒に過ごしてきた淡雪と雛菊ちゃん。
彼の行動はすべて雛菊ちゃんのためを思ってのものだし、雛菊ちゃんを大事に想う気持ちはすごく伝わってくるのに。
凍玻璃では、貴族である雛菊ちゃんと、平民である淡雪との恋愛は禁忌なんです。
その事実が2人の関係性に深く関わってきて。
お互いを信頼し合い、大切に思っているのに、近付けない。
焦れったい恋愛が描かれていました。
雛菊ちゃんに自分の想いを伝えられない淡雪。
それでも想いが溢れ出してしまって、こっそりする行動があるのですが、そのシーンがすごくドキドキしました!
このルートでは、あるキャラを早くギャフンと言わせたくて仕方がなかった笑
依(より) CV:江口 拓也さん
街の治安を維持する『黒鶴』の機関兵(引用:公式サイト)。
依は貴族である西二の家の者で、家格が雛菊ちゃんよりも上。
なので、雛菊ちゃんは依に逆らうことができないんです。
公式サイトに「顔はいいが、性格は悪い」と書かれているように、攻略キャラの中で一番の問題児でした。
依の初期の好感度が低すぎて、この人と恋愛できるのか心配で…。
依は、「笑顔も発言も、すべて演技なのでは?」と疑ってしまって、なかなか信用できないキャラでした。
シナリオが自然すぎたのか、彼がいつの時点から雛菊ちゃんのことを本気で好きになったのか、全く分からなかったんですよね。
最後の最後で、雛菊ちゃんのことが好きだということがやっと伝わってきました。
依は、けしからんところにホクロがあって、それがとてもセクシーでした♡
ぜひホクロを探してみてください!
このルートでは、雛菊ちゃんに好意を持つ男性キャラが他にも登場するのですが、それでも雛菊ちゃんが依を選ぶのが私としては不思議でした。
もっと幸せにしてくれそうな男性キャラが別にいるんですよ…。
でも、こういう一癖も二癖もある男性を好きになってしまう雛菊ちゃんの気持ちも分からなくはない。
ちなみに、私のフォロワーさんの間では依が一番人気のようです♪
依ルートは、バッドエンドがとてもお気に入りです♡
依の気持ちはすごく分かりづらいけど、言動から察するに雛菊ちゃんのことが好きだろうと感じられて、でも、雛菊ちゃんには伝わってなくて切なくて。
帷(とばり) CV:岡本 信彦さん
花街の顔役を務める青年(引用:公式サイト)
最初、「顔役」というのが職種がよく分からなかったのですが、花街のトラブルを解決したり、花街の民をとりまとめるボスのような立ち位置のようです。
まさか、帷にオチるとは思わなかったのですが…。
カッコよすぎて、あっという間に虜になりました♡
凍玻璃では、平民の中でも、とりわけ花街の人間などは蔑まれ、これまでひどい差別を受けてきました。
平民である帷は、そのような弱者のために、現在の凍玻璃の仕組みを変えたいという信念を持っています。
彼のルートに入ってから、好感度が綺麗にぐーんと上がっていって、自分でも驚きました。
こういう、自分がモテることを自覚しているキャラって、なんとなく好きになるのに抵抗してしまうのですが…。
完敗です、彼はかっこよすぎた…。
帷はワルイ男な部分もありつつ、謙虚で真っすぐだし、自分の非を認めて謝罪したりもできるし、人格者だと思う!
義理堅くて、心が綺麗で…そういったところが彼の甘さや隙にもなっているのですが。
こういう完璧じゃないところが個人的には好きなのかも!
周囲に恵まれないところとかも含めて、支えてあげたくたまらなくなるキャラ…!
帷のさりげない優しさや気遣い、戦闘シーンでのカッコよさにキュンキュンさせられっぱなしでした♡
露草(つゆくさ) CV:松岡 禎丞さん
雛菊ちゃんの友人であるカラクリ師で、『半月堂』というなんでも屋を営んでいます。
露草は、雛菊ちゃんにわかりやすく好意を示してくれたり、甘えてきたりして、可愛かったです♪
こじらせ系の恋愛を楽しく見守りました。
実は、プレイ前には露草か淡雪あたりが推しになるのではないかと思っていました。
露草は、私にとって「安心感のある可愛いキャラ」という印象が強くて…もう少しドキドキさせてもらえるようなシーンがあったら嬉しかったかも。
このルートでは、恋愛以外でも、凍玻璃に関する真実が色々と明らかになってくるので、ストーリーに引き込まれました。
他の攻略キャラたちは、武闘派がほとんどですが、露草はカラクリの知識を生かして戦うスタイルだったのが特徴的でした。
露草が何かを決断する時や、一歩を踏み出す時には、雛菊ちゃんが導いていたり、積極的な態度をとっていたりして。
同い年ならではの、このような関係性が微笑ましかったです♪
矢代(やしろ) CV:小林 千晃さん
人当たりは良いが、どこか掴みどころのない青年(引用:公式サイト)。
記憶を失い、困っていたところを雛菊ちゃんに拾われ、その後、露草が営む『半月堂』で生活することになります。
矢代は攻略制限があって、最後に攻略するキャラです。
このような存在のキャラが、最初から主人公をフラットに見ているというか、何も思い入れがないのは珍しいなと思いました。
矢代は、ここまでプレイした攻略キャラのルートでも、自ルートに入った後も、独特の雰囲気を醸し出していたんですよね。
ちょっと空気の読めない発言をしたり、本心が見えなかったり。
このルートに入って初めて、「なるほど、そうだったのか!」と声優さんの演技力に驚かされました。
矢代との恋愛にはわりと大きな障害があったものの、予想外に丸く収まって。
雛菊ちゃんと接していくうちに、矢代がどう変わっていくのかが見どころのルートだったと思います。
Switch版が発売中
『泡沫のユークロニア』は現在、Switch版が発売中です。
体験版がダウンロードできるようですので、お試しされてから製品版の購入を検討されるのもいいかもしれません。
体験版についての詳細は、公式サイトをご確認ください。
本日は、ユークロの感想にお付き合いくださいまして、ありがとうございました!
お気軽にコメントください!