『月影の鎖 ー錯乱パラノイアー』 ネタバレなし感想

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本日は、【月影の鎖 ー錯乱パラノイアー】の感想を書かせていただきたいと思います。
お友達からの事前情報で、「主人公が民衆から酷い目に遭う」とお聞きしていたので、ドキドキしながらプレイしました。

ネタバレなしを心がけておりますが、多少ネタバレと感じる表現が含まれるかもしれません。
気になる方は閲覧にご注意くださいませ。

目次(クリックできます)

あらすじ

本土から遠く離れた小さな島にある『紅霞市』は、財政破綻の危機に陥っており、それが住民に暗い影を落としていた。
紅霞市にかつての活気を取り戻すため、市長は本土から経営コンサルタントの男を呼び寄せ、『駐屯地誘致案』等を提唱する。
住民たちは、島の治安と未来を想う若者達の集団『紅霞青年団 』を頼り判断を委ねるが、次々に新たな問題が発生し、街は混迷を深め、小料理屋の女将である主人公も、その渦中に巻き込まれていく。
(参考:公式サイト

おすすめポイント

  • 主人公たちを取り巻く環境はひどいが、それにより主人公と男性キャラとの絆が深まる
  • ルートによって主人公の内面の変化が大きく、雰囲気の違ったストーリーを楽しめる
  • 攻略キャラたちは、陽と陰のタイプがいる
  • ダークな世界観や悲劇的なシーンが印象的

全体感想

理不尽な住民たちと戦う物語

公式サイトでこの作品のジャンルが『殺伐とした世界の中で一筋の光を見付ける恋愛ADV』と書かれていて、そこからも「何か凄そうだぞ…」と感じられるのですが、『理不尽な住民たちと戦う物語』と言いたくなるくらい、モブである住民たちの存在感が強い作品でした。

とにかく、住民たちがヒドイ!!
快楽主義で常に当たり散らす相手を探していて、市が財政難でも自分たちの暮らしに直接影響が出ない限りは無関心で、主体的には何も考えず動かず、すべて人任せ。
それで、解決策を紅霞青年団に丸投げしているのですが、紅霞青年団に悪い噂が立ったりすると、掌を反すように攻撃します。
その変わり身の早さに、腹立たしさを通り越して苦笑してしまいました。

こんな殺伐とした世界ですが、だからこそ主人公と男性キャラとの絆が深まるといった一面もあったかもしれません。

ダーク&シリアスな恋愛作品

独特で重厚なシナリオで、文学作品っぽい雰囲気を味わえました。

基本的にめぐみちゃんが自己肯定感の低い性格なので、厭世的な考えに至ることもあり、ルートによってはダークな雰囲気にもなります。
一方で、めぐみちゃんがこれまでの自分の殻を破って、成長していく様子が見られるルートもあります。
そのギャップが大きいので、雰囲気の異なるストーリーを楽しめるところが良かったです。

明るいシーンももちろん出てくるのですが、この作品に関しては悲劇的なシーンの方が心に残っているため、個人的にはダーク&シリアスな恋愛作品という印象が強かったです。

明るい性格の兄に主人公もプレイヤーも救われる

主人公のめぐみちゃんには血のつながらない兄がいるのですが、話し方が特徴的で、とにかくキャラが濃くて、すごく印象に残りました。
明るい性格で常に主人公の味方という姿勢を貫くこの兄は、めぐみちゃんにとっても、プレイヤーにとっても太陽のような存在だと思います。

4人の攻略キャラは、陽と陰のタイプがいる

攻略キャラは4人おり、個人的な分類とはなりますが、陽タイプと陰タイプのキャラがいたように思います。

私は、以下のキャラ別感想で書いている順番に攻略したのですが、たまたま2つのタイプのキャラを交互にプレイしていました。
住民からの迫害は全ルートである上、さらに陰タイプの攻略キャラが続くと、ちょっと辛いような気がしたので、個人的になかなか良い順番だったのではないかと思いました。

主人公(冬浦めぐみ)

「月の畔」という小料理屋を営む17歳の女の子。
育ての親である「月の畔」の先代女将の経営理念を引き継ぎ、店を守り抜きたいという強い意志を持っています。
先代女将の息子である護とは血は繋がらないものの、兄妹として仲良く暮らしています。

めぐみちゃんは、太陽よりは月のような、言い換えれば陰の気質を持っています。
店に立っている時には年齢以上にしっかりしているのですが、その境遇からか、実際は自己肯定感が低く、精神的に脆い面があります。
なので、ショックな出来事があったりすると、これまで表に出さないようにしていた幼い部分や脆い部分が出てきてしまい病んでしまうことも。

人や世間と深く関わり合うことを避けて生きてきためぐみちゃんですが、攻略キャラたちとの出会いによって、これまでの考え方や生き方を大きく変えることになります。

キャラ別感想

望月 理也  CV:松岡 禎丞さん

紅霞青年団で団長の右腕としての役割を担う19歳の青年。
小柄ながらも武術に優れている設定なのですが、その技術をどこで身に着けたのかはちょっと謎でした。

常に礼儀正しくて紳士的で、細やかな気遣いができる好青年です♪
真っすぐな性格で、見ていて可愛くて、望月さんが登場すると、いつも心がざわついてしまいました…!

望月さんは、出会って間もなく、若いのに一人で店の切り盛りをするめぐみちゃんに尊敬の気持ちを抱きます。
めぐみちゃんに好意を持つのが早すぎた気もするのですが、ちょうど望月さんが行き詰っていた時期に二人は出会ったので、めぐみちゃんの影響力が大きかったのだと思います。

望月さんは陽の気質なので、一緒にいるとめぐみちゃんのこともそちらの方向へ引っ張ってくれる感じです。
バッドエンドでは、「望月さん、君のせいじゃないよ…」と言いたくなりました。

ルートの途中で、敵対する人物の生い立ちに関するエピソードが入り、それが衝撃的で心に残りました。
他のルートでもそれを掘り下げていくのかと思いきや、結局、望月さんのルートでだけ明らかになる真実でした。

榛名 望  CV:成瀬 誠さん

旅行客として紅霞市に滞在する17歳。

正直言って、私はこのルートが一番きつかったかも
めぐみちゃんが陰の気質を持っていると書いたのですが、榛名さんも同様で、似た者同士なんですよ。
なので、明るい展開もあるものの、陰×陰の相乗効果でダークな雰囲気を漂わせていたような気がします。

二人とも、「誰からも必要とされていない」という気持ちがあって、一緒にいることでお互いを自分の存在意義にしている感じ。
めぐみちゃんに一番執着してくれるのは榛名さんだと感じたので、わりと執着キャラが好きな私としてはそこは魅力的でした!

過激とも思える発言もあるのですが、それほどめぐみちゃんが好きということで、ここまで深く人を好きになれるって素敵。
私の印象としては、「暗いけどラブラブ」という、これまでにないカップルでした。

ちなみに、他のルートでは、榛名さんが荒ぶる島民たちにビシッと言いたいことを言ってくれるので、「よく言った!!」とスカッとします。

猪口 渉  CV:浅沼 晋太郎さん

島に派遣されてきた軍人ですが、もとはこの島の名家出身です。
猪口さんの家は島の中で特殊な立場にあって、身近な人が住民たちに酷い目に遭わされているのですが、猪口さんはこの島で生まれ育っていることもあり、島の流儀というものも理解しています。

22歳でここまで現状を達観しているのもすごいと思うのですが、将来的には現状を変えたいという夢を持っている素晴らしい人でした。
穏やかで優しくて誠実な性格で、めぐみちゃんの頭をナデナデしたりして、包容力のあるキャラ。
めぐみちゃんとは猪口さんの弟も含めた付き合いをしているので、もともと家庭的なめぐみちゃんがますます家庭的に見えました。

ドキドキするというよりは、安心感の方が勝った気がしますが、「この人と結婚すれば、めぐみちゃんも安心だな!と思わせてくれました。
ラストでは色んなキャラが問題点をズバッと指摘してくれたりして、気持ちよく終われるのが良かったです♪

神楽坂 響  CV:新垣 樽助さん

神楽坂さんは、1年前、たまたま紅霞市を訪れていた際に天災に遭遇し、救助や復興において活躍したために英雄のような扱いを受けるようになりました。
紅霞青年団の団長で、年齢不詳らしいです。
団員も、市民も、博識でカリスマ性のある神楽坂さんを盲目的に信じて頼っています。

めぐみちゃんも最初はただただ尊敬の気持ちを抱いていましたが、一緒に過ごすうちに神楽坂さんの内面も知ることになり、恋愛感情を抱くようになります。
神楽坂さんは策略家で、自身の目的を達成するためにめぐみちゃんを利用しようとしたりもしますが、めぐみちゃんはそれを分かって受け入れます。

身体に包帯を巻いていることとも関係しているのですが、神楽坂さんは過去の出来事により生きる気力を失っています。
他のルートでは、陰の気質のめぐみちゃんですが、このルートでは積極的に押していって、頑なな神楽坂さんを変えていきます。
神楽坂さんがどこでめぐみちゃんを好きになったのかがちょっと不明だったのですが、めぐみちゃんの危うい面を持ちつつも、芯の強いところに惹かれたのかなと思います。

個人的に、めぐみちゃんが一番魅力的だったのがこのルートでした♪
目覚ましい成長ぶりで強くたくましくなった姿に、卑屈だったかつての面影はどこにもありませんでした。
ただ、神楽坂さんのハッピーエンドとしては、ただただ明るいというものではなく、「二人にとっての幸せの形はこういう形なのね」と、穏やかにしみじみ感じました。

Switch版 発売予定

Nintendo Switch版『月影の鎖 ~錯乱パラノイア~』は、2023年11月23日(木)に発売予定とのことです。

長々と書いてしまいましたが、最後まで感想にお付き合いくださり、ありがとうございました!

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