『even if TEMPEST 宵闇にかく語りき魔女(テン魔女)』ネタバレなし感想・レビュー

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本日は、【even if TEMPEST(イーブンイフテンペスト) 宵闇にかく語りき魔女(略称:テン魔女)】のネタバレ無しの感想・レビューを書かせていただきます。

ネタバレしないよう配慮しておりますが、感想を書くにあたり最低限の情報は載せています。
そのため、すべての方に「ネタバレ無し」と感じていただける内容ではないかもしれません。
その点をご理解いただいた上でお読みいただけますと幸いです。

目次(クリックできます)

テン魔女のあらすじ

侯爵家に生まれついたアナスタシアは、
継母から虐げられ、身体と心を痛めつけられる毎日を送っていた。

もがき苦しんだ末に、ようやくつかんだ幸福も、
信じた人の裏切りによって全てを失ってしまう。

生きながら焼かれる中、
アナスタシアは『死に戻り』という異形の力を手に入れる。

「次こそは必ず、己が望む『己』になる」

誓いを胸に、新たな人生を歩み始めたアナスタシア。
しかしそれは、さらなる悲劇の始まりに過ぎなかった。

終末を謳う『魔女裁判―カーニバル―』が、今幕を開ける。

引用:My Nintendo Store作品ページ

キャラクター・キャスト

  • ルーシェン・ノイシュバーン  CV:石川界人さん
  • クライオス・キャソロック   CV:古川慎さん
  • ティレル・I・リスター     CV:杉山紀彰さん
  • ゼン・ソルフィールド      CV:武内駿輔さん

購入について

この作品は、ダウンロード専用です。

これまで何度かMy Nintendo Storeでセール価格になっていたことがありましたので、お得に購入されたい方はセールのタイミングを狙うのが良いかもしれません。

テン魔女のおすすめポイント

  • シナリオが魅力的なファンタジー作品
  • 『魔女裁判―カーニバル―』の緊張感に終始ドキドキ、ハラハラ
  • 精神的にも肉体的にも強い主人公
  • 恋愛に関しては微糖だが、ストーリー展開の面白さに大満足
ドキドキな
ストーリー♪

感想

ストーリーが面白く、スピード感のある展開で、一気にプレイできた

一言で言うと、とても面白かったです!
やっぱり、ゲームは非日常にどっぷり浸かれるファンタジーが好きだなぁと思いました。

物語のはじまりでは、主人公のアナスタシアちゃんは、継母から虐待を受けています。
その不幸な境遇に、見ていて心が痛くなりましたが、そこからのストーリー展開が早かったので、個人的には暗い気持ちにはならずにすみました。

状況が変わって明るい未来が見えてきたかと思いきや、アナスタシアちゃんの努力もむなしく、深い絶望や後悔、憎しみを抱えたまま死に追いやられてしまいます。
ですが、アナスタシアちゃんは死後、『死に戻り』の力によって人生を白紙に戻します。

この物語に深く関わってくるのが『魔女』の存在。
人々は魔女を恐れながらも、魔女のために開かれる『魔女裁判―カーニバル―』から逃れられません。
魔女とは何なのか?
物語の舞台となるヒストリカ国の成り立ち、隠された真実…終始ハラハラ、ドキドキするストーリーでした♪

実は私、この作品を乙女ゲームだと思ってプレイしていました。
乙女ゲームにしては、ちょっと珍しい構成だなぁと。
この記事を書く際に調べて初めて知ったのですが、このテン魔女はジャンルが『アドベンチャーゲーム』となっていたんです(参考:公式サイト)。

一般的な乙女ゲームのジャンル表示を見ると、『女性向け恋愛ADV』となっていることが多いようなので、テン魔女は乙女ゲームではないのでしょうか。
確かに、恋愛メインのストーリーではなく、メインは別のところにありつつ恋愛も絡んでくるという印象で、乙女ゲーマーさん以外の方にも楽しんでもらえそうな作品だと思いました。

ちなみに、ボリュームは控えめな印象でサクッとプレイできましたが、シナリオが魅力的だったのでコスパ的な不満は感じませんでした!

主人公・アナスタシアちゃんの動向から目が離せない

最初の境遇が悲惨すぎたので、色々と大丈夫かな…?と心配していたのですが、その後、強い意志で自分を変えていく様子に惹き付けられました!

私の好きなタイプの女の子♡
精神的にも肉体的にも、ここまで強い主人公はなかなかいないのでは。

アナスタシアちゃんが『死に戻り』の力を使うには、死ななければならないんです。
死ぬという苦しみを何度も経験しているのに加え、繰り返す人生の中で、大切な人や身近な人を亡くす苦しみも抱えて。

特に前半部分では、アナスタシアちゃんは事情を誰にも話すことなく、孤独に戦っています。
ボロボロになりながら、それでも諦めないアナスタシアちゃんの姿、私はとっても好きでした♡

アナスタシアちゃんは、素直で、自分に厳しくて、相手の良いところを見つけるのが上手で。
相手の性別に関係なく、人たらしなところがあります。

これまで「一人でなんとかしなくては!」と必死に頑張ってきたアナスタシアちゃんが、次第に周囲に認められて味方を増やしていくところなど、見ているこちらも嬉しい気持ちになりました!

攻略キャラのルートは並列ではない

こういう表現で合っているのか分かりませんが。
乙女ゲームだと、複数並んでいる攻略キャラの中で、どれか一人を選んで攻略してエンディングを迎えるという流れが多いかと思います。

でも、テン魔女では、攻略キャラの攻略順がほぼ決まっていて、しかも一続きのストーリーとなっているんです。
ある攻略キャラのルートが終わると、いつの間にか次の攻略キャラのルートに入っているという構成が、私にとっては目新しかったです。

アナスタシアちゃんは、他の攻略キャラとの思い出を持ったまま、次の攻略キャラとの時間を過ごします。
なので、なんというか、元カレが増えていく…みたいな感じもして笑

4人の攻略キャラのルートは、どれも全く違うストーリー展開

ほとんどのルートにおいて、途中で魔女裁判が開かれますが、毎回アナスタシアちゃんの立場が違いますし、魔女裁判に召集されるメンバーも違います。
4人のルートは似ているストーリー展開のものが無いので、どれも新鮮な気持ちでドキドキしながら楽しめました!

クライオス、ティレル、ゼンについては、それぞれ頼りがいのある大人の男性という感じで、すでに完成された印象を受けました。

ルーシェンくんは、未熟な面が多々ありつつも、アナスタシアちゃんに対して一途で不器用で一生懸命。

個人的には、これから成長していく感じの伸びしろのあるキャラが好みなので、ルーシェンくんに肩入れしつつプレイしていました。


ルーシェンくん、自ルートにたどり着くまでの間に、不憫すぎることの連続なんですよね( ノД`)シクシク…
特に、あるルートでは人間としてあるまじき扱いを受けていて、かなりショッキングでした…。
「ルーシェンくんを早く幸せにしてあげたい…!」と途中何度思ったことか。

掘り下げて欲しかったことや、糖度アップについてはFDに期待したい♪

サブキャラについて、個人的には、もう少しはっきりと明らかにして欲しかった部分もありました。
アナスタシアちゃんにとって、かなり大きな影響を与えた人物なので、その人物がどうしてそのような言動をとるようになったのか、その経緯を関係者との人間関係とともに描いてもらえたら良かったなぁ。

また、攻略キャラの過去などについても、もっと知りたいと思いました。
でも、本作はFDの制作が決定していますので、そこで描かれる可能性もありますよね!

恋愛に関しては微糖かなと思いましたが、全体的なストーリー展開がとても面白かったので不満はありません。
(先にも書かせていただきましたが、そもそも、乙女ゲームというジャンルの作品じゃないのかもしれませんし。)
でも、一乙女ゲーマーとしては、FDで甘々なシーンを見せてもらえたら嬉しいのは間違いありません♡

FD『even if TEMPEST 連なるときの暁』も発売中

本作の後日談を描くファンディスク『even if TEMPEST 連なるときの暁』についても配信中です。

本編は微糖だったと感じましたが、FDの方では糖度高めなシーンが見られました♡

FDの感想についても書かせていただいておりますので、もしよろしければご覧になってみてください♪

本日は、テン魔女の感想にお付き合いいただきまして、ありがとうございました!

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