本日は『数乱digit』のネタバレ無しの感想・レビューを書かせていただきます。
ネタバレしないよう配慮しておりますが、感想を書くにあたり最低限の情報は載せています。
そのため、すべての方に「ネタバレ無し」と感じていただける内容ではないかもしれません。
その点をご理解いただいた上でお読みいただけますと幸いです。
あらすじ
主人公・零崎紘可が転入することになった私立梵学園。
この学園には数家と呼ばれる九つの名家の子息・息女が在籍しており、学園内では一目置かれる存在だった。
彼らには秘密があった。
それは、【数乱戦】という戦いに参加できるということ。
この戦いによって、数家の中にある序列及び数家を統べる頭首【梵】が決まる。
主人公は図らずも数家の戦いに巻き込まれていく。
(引用・参考:公式サイト)
おすすめポイント
- ファンタジー要素のある学園もの
- 刀で戦って序列を争う
- 最初から好みが分かれそうなほど個性的な攻略キャラたち
- 攻略キャラ1人につき、ハピエンとバドエンが1つずつで、ほど良いボリューム
- サブキャラたちが魅力的。応援したくなるカップルも
感想
数家や数乱戦といったファンタジー要素が面白い
ファンタジー要素のある学園ものといったストーリー。
数家のメンバーは、壱園くんを筆頭に権力者の家柄であるため、学園内では教師でさえも逆らうことは難しいという設定です(例外もあり)。
彼らとは無縁の世界で生きてきた主人公の紘可ちゃんですが、苗字に零という数字が入っていることから予想されるように、数乱戦に巻き込まれてゆきます。
数乱戦は、特殊な空間で、数刀と呼ばれる特殊な刀を使って戦います。
数刀での身体へのダメージは痛みとしては感じますが、実際に傷つけられるのは手の甲にある刻印数のみ。
戦って勝利した相手と自分の序列が入れ替わります。
現代が舞台でありながら刀を持って戦うという設定が面白く、またそこに恋愛がどのように絡んでくるのかというところもワクワクしながらプレイしました♪
壱園家が長年頭首である【梵】を務めてきた経緯。
零崎家、そして紘可ちゃんがなぜ現在のような状況に置かれているのか。
攻略キャラたちのストーリーを見ていくうちに、断片的に明らかになっていきます。
すべてのキャラを攻略した後も残る謎については、おまけSSで描かれています。
公式サイトでの主人公の紹介文が…
主人公・零崎 紘可
「何事にも無気力で、面倒事には極力首を突っ込まないタイプ。寝ることが大好きで、眠りの邪魔をされると不機嫌になる(引用:公式サイト)。」
プレイ前に公式サイトでこの文章を読んだとき、私は色々と心配になりました…。
ですが、実際にプレイしてみたら、紘可ちゃんはそこまで無気力な人間ではなく、困っている人を放っておけない優しい女の子だったので、安心しましたし好感が持てました!
公式さん、親心として紘可ちゃんの長所をもっと書いてあげても良いのでは?…なんて思っちゃいました(笑)
サブキャラたちが魅力的
男女ともに魅力的なサブキャラが大勢登場します。
各攻略キャラのルートの中で、サブキャラの置かれている立場や考えなどについても触れられています。
双子の暗くんと明ちゃんの設定などは、もっと突っ込んで描写して欲しいなぁと思ったくらい惹き付けられました。
どこか別の媒体で詳細が語られていたりするのでしょうか。
特に好きだったのが、サブキャラ同士のあるカップル。
男性キャラの方は、第一印象がかなり悪かったのですが、おまけSSを読み終わった頃には2人の恋愛を応援したい気持ちでいっぱいになっていました♪
この男性キャラ、私のタイプというわけでもなかったのに、告白シーンにグッときてしまって。
非攻略キャラなのに、「キミ、いいじゃないか♡」と思わせてくれました!
股間を蹴り上げたくなる攻略キャラがいました
玖折 巡 CV:森田成一さん
このイラストの表情はまだ良い方なのですが。
作中ではもっと悪ーいお顔をしていることが多くて、当初、玖折くんは悪役のサブキャラだと思っていました(笑)
フォロワーさんから、人気のある攻略キャラだとお聞きしてびっくりでした。
彼は紘可ちゃんにひどいことをしてくるので、ルートに入る前も後も、好感度が底辺で。
ここから好感度をどう回復してくるのか、ストーリーの行方が一番気になるキャラでした。
私が主人公だったら、剣道以外に体術とかの技を身につけて、まずは全力で彼の股間を狙いにいくところですが…紘可ちゃんは天使だった!
攻略キャラは6人いるのですが、玖折くん以外の攻略キャラについても個性的なキャラが多く、おそらく最初から好みが分かれるんじゃないかなと思います。
彼らとの関係がどうやって恋愛に発展していくのか予想できないところが、プレイしていて楽しかったです!
攻略キャラ1人につき、ハピエンとバドエンが1つずつで、個人的にはちょうど良いボリュームと感じました。
推しは弐藤くん
弐藤 光 CV:西山宏太朗さん
最初から気になっていた弐藤くんが推しになりました!
クセの強い攻略キャラが多いなか、弐藤くんは最初から紘可ちゃんに親切にしてくれるので、終始好感度が高かったです♡
年下のスパダリキャラって、あまり聞かない気がしますが、弐藤くんはそれに近い存在のような気がしました。
通常版パッケージのイラストでも、紘可ちゃんの上に圧し掛かっていますし(笑)
年下キャラが重要なポジションにいると、なぜか嬉しくなってしまいます♪
スペック的には、間違いなく壱園くんが一番のスパダリなんです。
完璧人間の壱園くんにずっと敵わなかった弐藤くん。
でも個人的には、実力は足りないけど頑張っている成長途中のキャラって、無性に応援したくなります!
可愛いところも勿論あるのですが、優しくて頼りがいのあるキャラという印象が強かったです
「紘可さん」呼びも好みでしたし、ハピエンだけでなくバドエンも美味しくいただきました(〃艸〃)
全体的にもう少し爽快感が欲しかった
序盤の数乱戦で紘可ちゃんが強さの片鱗を見せる場面があって、「おっ!」と思ったのですが、それは完全に本人の実力かと言えばそうとも言い切れなくて。
紘可ちゃんは、育ての親に剣道をやるように言われたことから、特に目的意識もやる気もなく、何となく剣道を続けてきたという経緯があります。
なので仕方がないのですが、戦闘能力が飛びぬけて高いわけではないんです。
それに対して、他の数家のメンバーは、幼い頃から家を背負う覚悟を持って、己を磨きながら生きてきています。
経験や目的意識に大きな差がある両者が戦うのは酷だなぁという印象を受けました。
難ありなキャラが複数登場することもあり、個人的には紘可ちゃんにはそういうキャラたちをバッサバッサと斬り捨てて、スカッとさせて欲しかったので、ちょっとモヤッとする部分もありました。
紘可ちゃんが勝って欲しい戦いで勝てなかったりすることに加え、勧善懲悪でない世界観だったり、重要な場面での紘可ちゃんの決断がどうにも腑に落ちなかったり…。
私が勝手に期待してしまっていたのが悪いのですが、「思ったのと違う展開だなぁ」と感じることもありました。
それについては、単に私とシナリオの相性の問題だったのだと思います。
最後まで感想をお読みくださいまして、ありがとうございました!
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