本日は、『マジェスティック☆マジョリカル(略称:マジェマジョ)』のネタバレ無しの感想・レビューを書かせていただきます。
ネタバレしないよう配慮しておりますが、感想を書くにあたり最低限の情報は載せています。
そのため、すべての方に「ネタバレ無し」と感じていただける内容ではないかもしれません。
その点をご理解いただいた上でお読みいただけますと幸いです。
『マジェマジョ』のあらすじ
魔法使いの少女ラピスは、名家アイドクレーズ家の末娘。
両親と四人の兄達は皆、強大な魔力を持つエリートばかり。
しかし、ラピスだけは平凡以下の魔力しか持ち合わせておらず、
魔法学校では「アイドクレーズ家のお荷物」 と揶揄される毎日を過ごしていた。そんな彼女が進学をかけ、ある試験に挑むことに。
その内容は、人間の心の中に宿る強い“想い”を具現化した
“トゥインクルジェム”を集めること。ところが張り切って人間界に向かった彼女を待っていたのは
引用:公式サイト
一癖も二癖もある男の子たちで─。
『マジェマジョ』のおすすめポイント
- 画面をタッチすることで攻略キャラが反応するシステムが面白い
- 主人公が周囲から大事にされているので、温かい気持ちになる
- ライバルエンドがある! 三角関係展開が見られる!
- ヤンデレキャラがいる
- 最後は謎がすべて明らかになって、スッキリした気持ちで終えられる
全体感想
攻略キャラ7人+兄達でボリュームたっぷり
主人公 ラピス・アイドクレーズ
主人公のラピスちゃんは、魔界人ということもあってか、お顔だちや服装が魔女っぽかったです。
人間界で生活していく中で、ラピスちゃんの言動にちょっとした違和感を感じることもありましたが、そういうところに文化や考え方の違いなどが表現されていたのかもしれません。
物語の始まりの時点から、ラピスちゃんはイケメンで優秀な兄達や執事さんに大事にされていて。
この後、誰も攻略できなかったとしても、私ならこの状況だけでも十分幸せを感じるなと思ってしまいました…!
魔力の高さで人が評価される魔界において、魔力の低いラピスちゃんは落ちこぼれで、家族以外からは軽んじられている存在。
それでも学力は低くないため、頑張りようによっては就ける職業もあるのですが、最初の印象では将来の生き方を消去法で決めているように感じました。
そんなラピスちゃんが恋愛することによって、「自分はこういう風に生きていきたい!」と強い意志を持つようになっていく姿が見られました。
メインの攻略キャラは、下で感想を書かせていただいている7人ですが、それ以外にラピスちゃんの兄達とのエンドまで用意されているので、予想以上にボリュームたっぷりでした。
ボディタッチでジェム採取
ラピスちゃんは、魔法学校の研修の一環として、人間界で生活しながら“トゥインクルジェム”というものを男性から採取することになります。
相手からの好感度が高いほど色の濃いジェムが採取でき、そのようなジェムは良い成績へと繋がります。
なので、ラピスちゃんは相手の男性に自分のことを好きになってもらう必要があります。
このジェム採取の方法が特徴的です。
プレイヤーが攻略キャラのイラストをタッチすることによってジェム採取をするのですが、タッチすると攻略キャラが何かしら反応するんですよね。
触る場所なのか回数によるのかは不明ですが、各攻略キャラのセリフが何パターンもあって。
親しくなってくると甘いセリフも聞けるようになっていきます。
このお触りしている自分が、プレイしていてちょっとだけ恥ずかしかったです(笑)
このシーンは、きっとこの作品の見せ場の一つなんだろうと思います。
ライバルエンドに萌えました♡
この作品は、もとのPC版ではVol.1~3に分けて販売されていたこともあり、2人の攻略キャラがセットとなる構成となっています。
この作品の最大の魅力だと思ったのが、ライバルエンドがあるということ!!
セットとなる2人のルートで、それぞれが恋愛におけるライバルとなるエンドが用意されています。
個人的には、ハピエンよりもライバルエンドの方が萌えたキャラもいて、「ライバルエンドを用意してくれてありがとう♪」と拝みたい気持ちでした。
乙女ゲームでは、主人公が最初に好きになった男性を一生想い続ける展開が多い気がします。
もちろん、それも素敵なことですけど、私は「最初の恋愛がうまくいかないことだって当然あるだろうし、長い人生の中で、次に他の人を好きになってもいいんじゃないかな」と思っていました。
マジェマジョのライバルエンドでは、ラピスちゃんが1人目の攻略キャラと恋愛をした後のストーリーとして、別の攻略キャラとの様子が描かれていたりしました。
個人的には、そこがすごく好き!!
主人公が他の男性のことを好きになっても、それでも主人公のことを想い続けている男性って、すごく萌えます♡
肌色をしっかり隠す布の存在感
この作品には、肌色シーンがちょこちょこあるのですが、そこでキャラの首元まできっちり引き上げられた布が気になって仕方ありませんでした(笑)
私はPC版の方はプレイしていないのですが、そちらではもっと肌色が見えていたんだろうな、と想像力を掻き立てられてしまいました…!
事前に糖度高めな作品という噂を聞いていましたが、確かにいちゃいちゃするシーンは多かったように思います。
ただ、Switch版に限ったことかもしれませんが、肌色シーンがあっさりしていて、いやらしさや色っぽさが控え目な印象でした。
なので、個人的には糖度はそれほど高くは感じませんでした。
キャラ別ちょこっと感想
前述のように、2人の攻略キャラがセットとなっているので、2人ずつ感想を書かせていただきます。
樫森光希&小坂四季(CV:増田俊樹さん&梶裕貴さん)
クラスメイトの光希は、自身がイケメンだと自覚していないところが魅力的でした。
透明感があって、純粋で可愛くて、感じが良くて。
光希がカッコ良すぎて、学校ではドーナツ化現象が発生しているという。
そのせいで、自分が周囲に嫌われていると誤解していて、光希は孤独を感じています。
初めて自分に近づいてきてくれた女の子・ラピスちゃんのことを戸惑いつつも、受け入れていく過程が自然に描かれていました。
光希は終始好感度が高くて、安心感を持って見守ることができました。
それに対して、四季はルートに入った時から波乱の予感がしていました。
まず本気で好きになってもらうのも大変だし、やっと本気になってもらったと思ったら愛情の方向性が…執着心が…。
狂気をはらんでいて、やることが過激だったりして。
刺激的なストーリー展開にドキドキ、ハラハラしました。
四季のハピエンを見て、「人の内面はそう簡単には変わらないと思うけどなぁ」と思ったのは私だけでしょうか。
ヤンデレ好きさんにはたまらないキャラだと思いました。
四季ルートのライバルエンドの光希がすっごく良かったです♡
取り合いっぽい展開で、この作品で1、2を争うくらい萌えたシーンでした!
光希の真っ直ぐな性格と、四季の歪な性格とが対照的で、それぞれの性格の違いが際立っていました。
私だったら、この状況なら迷わず光希についていくなと思いました。
壬生惣太郎&壬生心乃助(CV:西山宏太朗さん&下野紘さん)
惣太郎は、ラピスちゃんが通う高校の養護教諭。
穏やかに静かに話す、おっとりしたキャラでした。
複雑な家庭の事情があって、かなり辛い立場なので、早く幸せになって…!と思いつつプレイしていました。
私は最初に惣太郎から攻略したのですが、草食系っぽいのにさらっと肌色シーンが組み込まれていて、ちょっとだけ驚きました。
惣太郎にはちょっと思うところがあってですね…。
先生と生徒の恋愛って、あっても不思議ではないと思うんですが、特に先生の方は心の中にかなりの葛藤や苦悩が生じると思うんですよね。
悩みに悩みぬいた末の結果でないと納得できないというか…私の考えが古いんですかね。
作中ではあまりそういった点が描かれていなかったので、もう少しそういったところが見られたら、さらに感情移入できたかなと思いました。
心乃助は惣太郎の弟で、ラピスちゃんよりも学年は下。
喜怒哀楽がはっきりしていて、元気いっぱいのキャラです。
外見が女の子みたいに可愛いし、言動も幼い印象だったので、いくら私が年下好きといっても、最初は彼にときめくことが想像できなくて。
しかし! 心乃助ルートの魅力は、変化・成長していく姿を見せてくれることでした。
最初のうちは、異性として意識できないキャラでしたが、恋愛していくうちに色気すら感じるほど男の子らしくなっていって、いつの間にか惹き付けられていました♡
心乃助がラピスちゃんをからかうようなセリフは、恋愛する前と後で似たようなものがあるのですが、ニュアンスが全然違って。
何気ないセリフなのに愛情たっぷりで甘く感じられたりして、ドキドキしました!
下野さんの演じ分けが素晴らしかったです♪
2人の恋愛は見ていて甘酸っぱくてニヤニヤしてしまいましたし、ハピエンの最後は感動して胸がキュッとなりました。
月石瑠羽&シェル・セレスタイト(CV:木村良平さん&鈴木裕斗さん)
瑠羽は、人間界で大人気のアイドル。
ストーリーを進めていくと、大きなギャップが出てくるキャラでした。
私の中では、最初の性格の方がCV木村良平さんキャラっぽくて、その後、「実はこういうキャラだったのか?!」となりました。
瑠羽は、自ルートでは素直じゃなさすぎる性格なので、すごく振り回された感じがありますが、その分ハピエンを迎えた時の達成感が大きかった…!
シェルは、魔界での魔法学校のクラスメイト。
ラピスちゃんに意地悪なことばかり言うので、ラピスちゃんは彼に嫌われていると思っています。
好きな女の子をいじめてしまう典型的な子なのですが、少しずつラピスちゃんが彼の優しさや想いに気づいていくところが良かったです!
このルートでは、シェルもラピスちゃんも、ジェム採取のために別の異性の気を惹かないといけないんですよ。
目的のためとは言え、お互いに相手がいる状況なんて揉める予感しかない…。
そして、やっぱり揉めたけど、それがまた楽しかったルートでした♪
瑠羽のライバルエンドでは、シェルの一途さや愛の深さが表れていて、グッときました♡
全体感想でも書きましたが、過去の恋愛と次の恋愛、どちらも描かれているのって個人的にはとても好きです。
他の乙女ゲームでも、もっとこういう展開が見たいなぁ。
ジャスパー・ベリル(CV:梅原裕一郎さん)
Switch版からメインキャラに昇格したジャスパー。
ラピスちゃんの家の執事で、お目付け役として共に人間界へやってきて、ラピスちゃんのお世話をしてくれています。
このルートで最も気になったのが、ラピスちゃんがジャスパーの部屋に何度も無断侵入すること(笑)
無断侵入したからこそ、そこで何かを発見したりしてストーリーが展開していくんでしょうけど。
ジャスパー、怒ってもいいと思うよ…。
このルートでは、多くの秘密が明らかになるので、ストーリーがとても面白かったです。
2人の周囲の人々の温かさを感じられて心がほわっとしましたし、謎を残すことなく全てが丸く収まって、スッキリした気持ちで終えることができたのも良かった!
ジャスパーの過去の事情や、ジャスパーとラピスちゃんとの関係性を知ると、彼がラピスちゃんのことを恋愛対象として見るにはちょっと時間がかかりそうな気もしましたが…。
ジャスパーは、いつからラピスちゃんのことを女性として意識していたんだろう。
ジャスパーは常に大人の余裕がある感じで、自分の感情を隠すのが上手かったりして。
ジャスパーの考えていることが分からなくて、ラピスちゃんと一緒にやきもきしながら楽しんだルートでした。
『マジェマジョ』がプレイできるハードは?
マジェマジョがプレイできるハードは、現時点では下記の2つとなっているようです(参考:PC版公式サイト、Switch版公式サイト)。
Switch版では、PC版ではサブキャラだった執事のジャスパーのルートが追加されています!
また、vol.1~3が1本に収録されているので、Switch版はお得感がありますね。
長文の感想にもかかわらず、最後までお読みいただきありがとうございました!
お気軽にコメントください!