本日は、乙女ゲーム『Honey Vibes(ハニヴ・ハニブ』のネタバレ無しの感想・レビューを書かせていただきます。
ネタバレしないよう配慮しておりますが、感想を書くにあたり最低限の情報は載せています。
そのため、すべての方に「ネタバレ無し」と感じていただける内容ではないかもしれません。
その点をご理解いただいた上でお読みいただけますと幸いです。
ハニヴのおすすめポイント
あらすじ
主人公『天野凪咲』は、ある日道で怪我をした動物を保護する。
家に連れて帰って確認すれば、すでに傷はふさがっていた。
不思議に思いながら部屋の扉を開けば、
その先は見知らぬ常夏の世界への通路と姿を変えてしまっており――!?自分たちを『獣人』と呼ぶ彼らの世界に迷い込んだ主人公は
彼らの行う『ゲーム』の『重要な駒』として巻き込まれてしまうことになる。ここは甘く、熱く、あなたを溶かす南の国。
危険な欲と情熱が溢れる獣たちの住まう場所で、あなたの恋のゲームが幕を開ける。彼ら獣人はあなたから『理性』を、
あなたは彼らから『欲望』を。お互い心を寄せ合いながら、理性と欲に沈みながら
あなたの恋物語が紡がれます。
(引用:公式サイト)
全体感想
6人の獣人たちとの恋愛
主人公の凪咲ちゃんは、【ビバリウム】という獣人たちが住む世界に迷い込んでしまいます。
【ビバリウム】は、南国のリゾート地のような世界。
獣人たちは自分の欲望に素直なので、自由にやりたいことをして暮らしており、まさに楽園!といった感じです。
この世界には、黒・白・赤の3つの領地があり、それぞれの領地をキングが治めています。
この3つの領地ごとに2人の攻略キャラがおり、攻略キャラは合計6人です。
攻略キャラたちは、役職持ちと言われる立場なのですが、全員スーツを着ているんですよね。
ちょっとホストっぽいような着こなし方をしているキャラもいたりして。

パッケージのイラストからも伝わってくる通り、「南国リゾートで、スーツ姿の獣人を攻略する作品」という印象でした。
獣人たちが守ってくれる
爪や牙を持つ獣人たちの方が、人間である凪咲ちゃんよりも絶対的に強いんです。
凪咲ちゃんは、「弱くて、守ってもらわなくてはいけない存在」ということで、立ち位置がはっきりしているのが分かりやすくて良かったです。



ピンチの時に助けてもらう、守ってもらうというのは、やはり乙女として憧れますよね!
逆ハーっぽい雰囲気も
主人公の凪咲ちゃんは、この世界ではクイーンという役職を与えられます。
クイーンを自分たちの領地に取り込みたい攻略キャラたちは、凪咲ちゃん争奪戦をしたりして。



攻略キャラたちがちやほやしてくれる場面も多いので、逆ハー好きな私としては楽しかったです♪
獣人ならではの愛情表現
恋愛するお相手が獣人なので、人間とは考え方も行動も違います。
「凪咲ちゃんのことを本気で好きになった獣人たちが、凪咲ちゃんにどのような言動をとるのか」、それがこの作品の一番の見どころだったと思います!
獣人は自分の欲望に忠実なのですが、その欲望を抑えてまで凪咲ちゃんを大切にしてくれるか、それとも、欲望のままに愛するのか…。
序盤から獣人の不穏な習性が明らかになり、その時点で「こういうバッドエンドが絶対あるだろうな」と思っていたら、案の定でした(笑)
恋愛パートと問題解決パートがある感じ
各攻略キャラのルートでは、恋愛は成就するのですが、この世界が抱える問題は解決しないんです。
なので、攻略キャラのルートをプレイし終えても、「あの問題は、放置したままでいいのか?」と気がかりでした。
大団円ルートで、やっとその問題の解決に向けて本格的に動き出すストーリー構成となっていました。



攻略キャラのルートでは、恋愛に集中できます!
ハニヴの糖度は?
いちゃいちゃシーンが多く、糖度は高めだと思います。



刺激的なプレイの、一歩手前くらいまでのことは描かれていました!
とはいえ、ベッドシーンはぼやかして描写されており、それほどいやらしさは感じませんでした。
適度に色っぽさを感じつつも、良い意味であっさりしていたと言えば良いのでしょうか。
シナリオ・イラストから受ける印象も関係していると思いますが、私がこう感じた一番の原因はリップ音がほとんどなかったからかもしれません。
色っぽい展開が多いので、もっとリップ音が聴けるかと思っていたのですが、予想に反していました。
意図してリップ音を含まない作品にしたのかな、と思うくらい。
もうリップ音はないものと諦めていたら、2回だけ聴けました!



リップ音が苦手という方もいらっしゃるので、そういう方にとっては嬉しい作品かも。
おすすめの攻略順について
以下のように、ハニヴ公式Xによると、攻略制限付きのキャラクターはいないとのことです。
ですので、お好きな順番で攻略することが可能ですが、エリヤは特殊な立ち位置のキャラなので、個人的には、最後に攻略した方が楽しめそうだなと思いました。
主人公・天野凪咲


怪我した小動物を助けた結果、異国の世界に連れてこられてしまった大学生(引用:公式サイト)。
【ビバリウム】という、獣人が住む世界に連れてこられた凪咲ちゃん。
もともと動物好きということもあって、「獣人たちの耳やしっぽに触りたくて仕方がない!」という気持ちがあふれていました。
ビバリウムでは唯一人間であり、クイーンという役職を与えられたため、周囲からは大切に扱ってもらっていました。
突然未知の世界で過ごすことになっても、クヨクヨ悩んだりせずに、そこでの生活を楽しめる子。
各攻略キャラのルートでは、人間ならではの知識を生かして、彼らに助言したり、支えたりしていました。
ただ、ちょっとだけ気になったのは、獣人たちに衣食住の面倒を見てもらっているのに、恋愛以外のことにはあまり取り組んでいなかったような気がして(笑)
(乙女ゲームなので、それでいいのかもしれませんが)
この世界が重大な問題を抱えていることは序盤で明らかになっていたので、「その問題の解決に向けて、もっと積極的に行動しなくていいのかな?」ともどかしく思うこともありました。



そう思っていたら、大団円ルートでは、凪咲ちゃん大活躍でした!
このルートの凪咲ちゃんが一番好きだなぁ♡
キャラ別感想
ミロ CV:岡本 信彦さん


赤の領地を統括する「キング」の役職を持つ獣人。
暴力で領地を統べている為、暴君と一部で呼ばれている(引用:公式サイト)。
攻略キャラの中で、最もワイルドで獣人らしい印象のミロ。
暴力で支配していることから、一部の領民からは批判されることもありますが、ミロには彼なりの考えがあって。
乱暴で粗野といった最初の印象に反して、凪咲ちゃんには優しくしてくれます。
子供っぽくて無邪気なところもあって、放っておけないキャラでした。
甲斐甲斐しく凪咲ちゃんのことを世話したり、ストレートに愛情表現してくれます。



その溺愛っぷりを見ていると、甘い気持ちになれました♡
触れ合いシーンでは、しっかり彼女の意思を確認してくれて、凪咲ちゃんのことを大切に扱おうとする姿にキュンとしました♡
テオ CV:斉藤 壮馬さん


赤の領地に身を置く「ポーン」の役職を持つ獣人。
やれば大抵のことはできてしまうが、行動するのは面倒くさいらしく一歩引いて周りを見ている(引用:公式サイト)。
テオは、なかなか捉えどころのないキャラでした。
思わせぶりな態度をとるのに、はっきりと気持ちは伝えてくれなかったりして。
凪咲ちゃんは「自分がクイーンだから優しくしてくれるの?」と悩んでしまったりして、途中まですごくもどかしかったです…!



凪咲ちゃんがテオの気持ちの蓋を開けて、やっと恋愛が進みます。
テオは、それまではわりと中性的な印象でしたが、後半になると、急にオスを出してきます。
急に甘くなり、終盤では刺激的なシチュエーションでの触れ合いを匂わせる描写まで…!
このルートの終盤で、テオはある人物と戦うのですが、その結果にちょっとモヤモヤ…。
まぁ、幸せになれたのならいいか!
アルヴィン CV:梅原 裕一郎さん


白の領地を統括する「キング」の役職を持つ獣人。
ルールが絶対、違反者には厳しい罰を与える為領民に恐れられている存在(引用:公式サイト)。
理性をしっかり持っているタイプの獣人のアルヴィン。
凪咲ちゃんとある契約をして、触れ合ったりするようになるのですが、常に紳士的で自分の欲望を出したりはしません。
アルヴィンは幼い頃の出来事により、心が凍り付いたような状態で…これまで孤高の存在として生きてきました。
凪咲ちゃんと出会って、世界の温かさを知っていくアルヴィン。
凪咲ちゃんが言葉を選びつつ、アルヴィンに自分の気持ちを伝えて、その言葉が彼の心に届いた時、温かい気持ちになれました。
ゆっくり好きになっていって、最後は糖度が爆上がりして、とても楽しめたルートでした♡
理性的なアルヴィンだからこそ、我慢ができなくなる瞬間を私は待っていた!



ビジュアル的に一番気になっていたのですが、スチルではさらに美しいアルヴィンが見られて嬉しかったです!
イーノ CV:八代 拓さん


白の領地に身を置く「ナイト」の役職を持つ獣人。
スキンシップが多く、パーソナルスペースがとても狭い(引用:公式サイト)。
小悪魔っぽい可愛い系キャラのイーノ。
凪咲ちゃん的には、イーノは明るくて優しいけど、つかみどころがないように感じています。
可愛いけれど、自分の欲望には忠実で獣人らしい性格をしていました。
また、危険な性癖(?)を持っているので、攻略キャラの中でイーノが一番危険な存在かもしれません。
それでも、人間のことを理解しようとしていて、凪咲ちゃんに歩み寄ろうとする姿勢も見られます。
イーノに危うさを感じつつも、無邪気な愛を向けられることに嬉しさを感じる凪咲ちゃんでした。
イーノは、自ルートに限らず、凪咲ちゃんに対してすごく距離を詰めてくるんですよね。
なので、一体いつから凪咲ちゃんのことを本気で好きになったのか、正直言って分かりませんでした。



バッドエンドがどれも同じ展開で単調だったので、もう少し力を入れてあげて…と思ってしまいました(笑)
エリヤ CV:木村 良平さん


黒の領地を統括する「キング」の役職を持つ獣人。
少々軽い部分もあるが、領民に慕われている(引用:公式サイト)。
いつも不敵な笑みで、お茶目に振る舞っているエリヤ。
口がよく回り、すぐ茶化すので、本心が見えづらいキャラです。
上でも書きましたが、エリヤは大きな秘密を抱えたキャラなので、個人的には最後に攻略するのが良いかと思います。
笑顔で余裕ぶって、色んなことを隠しているエリヤが、終盤では他の表情を見せてくれるようになります。
実は、笑顔でいるのは理由があって…。
他のキャラは、次第に笑顔を見せてくれるようになることが多かったですが、エリヤに関しては、逆に笑顔以外の表情が見られることに価値がある感じでした。
凪咲ちゃんがエリヤのことを思ってとった行動なのに、誤解されてしまったりして、とても感情を揺さぶられたルートでした。



エリヤルートで、あるキャラとの三角関係・取り合い展開が含まれているんですが、それがすごく萌えました♡
フィン CV:阿座上 洋平さん


黒の領地に身を置く「ルーク」の役職を持つ獣人。
その寡黙さと体の大きさから怖がられることも多いが、表情が薄いだけで根は優しく頼りがいのある人物(引用:公式サイト)。
なんとなく、「私の推しにはならなそうだな~」と思って、最初に攻略したフィン。



予想に反して、すごく刺さって…私の推しになりました♡
フィンは、一緒に過ごす時間が心地よくて、安心感のあるキャラでした。
口数が少ないので、一緒にいると沈黙の時間もあるけど、それが嫌じゃない。
思っていることが顔に出ないし、言葉足らずで分かりづらいけど、その分、尻尾の動きに表れていたりして。
普段は温厚なのに、ケンカがめちゃくちゃ強くて、ピンチの時に守ってもらえた時は抜群にカッコよく感じました♡
フィンは、生まれのことで周囲から罵られたり、また孤独感を感じていたりして。
このような事情から、凪咲ちゃんを求める気持ちが切実なのかもしれません。



フィンは嫉妬深く、凪咲ちゃんに執着してくれるので、求められる幸せを感じられるルートでした♡
終盤では、お互いにストレートに愛情表現していましたし、いちゃいちゃシーンも多く見られて、甘い気持ちになれました♪
Switch版でプレイ可能
『Honey Vibes』は、Switch版が販売されています。
ハニヴでは、これまでの私の推し傾向に反して、低音ボイスのキャラに惹かれました。
こういう意外性がまた楽しくて、乙女ゲームってやめられませんね~
本日は、ハニヴの感想にお付き合いくださいまして、ありがとうございました!
お気軽にコメントください!