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本日は、Vita版【Collar×Malice(カラー×マリス、略称:カラマリ)】のネタバレ無しの感想・レビューを書かせていただきます。
ネタバレしないよう配慮しておりますが、感想を書くにあたり最低限の情報は載せています。
そのため、すべての方に「ネタバレ無し」と感じていただける内容ではないかもしれません。
その点をご理解いただいた上でお読みいただけますと幸いです。
あらすじ
連続凶悪事件――通称【X-Day事件】が起き、危険な街となってしまった新宿で、警察官として働く主人公。
引用:公式サイト
地域の安全のために日々奔走していた彼女は、ある夜、何者かに襲われ、毒が内蔵された首輪をはめられてしまう。
混乱する主人公の目の前に現れたのは、素性の怪しい男性たち。
元警察組織に所属していた彼らは、独自で凶悪事件を捜査しているのだという。
彼らを信用していいのかわからないまま、突如、大事件の鍵を握る存在となってしまった主人公。
死と隣り合わせの首輪を外すため、悪意に包まれた新宿を解放するため、彼らと共に捜査を開始することになるが――。
彼女の命は誰が握っているのか。そして、新宿が再生される日は来るのか――。
カラマリのおすすめポイント
全体感想
警察官の主人公が攻略キャラとともに事件を捜査
この作品は、「ラブ×サスペンスAVG」というジャンル。
警察官である主人公が、いずれかの攻略キャラと一緒にX-Day事件という事件の捜査をする中で、恋愛を含めたストーリーが進行していきます。
それぞれの攻略キャラの属性や得意分野に応じて違ったストーリー展開となっているので、金太郎飴のような感じが全くなくて、最後まですごく楽しめました!!
攻略キャラたちは全員社会人で、それぞれの分野のスペシャリストなのですが、一緒に捜査する中で出来る男のカッコいい面をたっぷり見せてくれるので、「それは惚れるわ!」という感じでした。
完全な「善対悪」という構図ではない
【X-Day事件】では、多くの殺人が行われるので残酷なシーンもあります。
ですが、事件の犯人たちには、少なからず同情できるような事情があるので、完全な「善対悪」という構図になっているわけではなく、それがストーリーを複雑で面白いものにしていたと思います。
黒幕さんに関しては、その人物が登場した時点で「この人じゃない?」と思いつつプレイしていたのですが、やっぱりその人でした!
私は攻略サイト様を参考にさせていただきながらプレイしたのですが、ベストエンドを迎えるはずが途中で「あれ?」と不安になるような出来事も多くてドキドキしました。
トリガーシステムについて
トリガーシステムとは、「犯人確保の際などに出現する演出で、タイミング良くボタンを押すと銃弾が命中する(引用:公式サイト)」というもの。
主に、主人公が射撃するシーンなどに出てくるミニゲームのようなものです。
私が普段乙女ゲーム以外ほとんどプレイしないためかと思いますが、この操作が苦手でして、何度も失敗して辛かったです。
ゲームを終了した今となっても、未だに成功させるコツがわからないままです…。
サブキャラも魅力的
サブキャラの声優さん達もすごく豪華で、「もっと登場させてー!」と思いつつプレイしていました♪
特に、主人公の弟の香月くん(CV:江口拓也さん)が最初は反抗期みたいにツンツンしているのですが、デレた時が本当に可愛くて♡
それから、バンドのボーカル・一色康弘役で蒼井翔太さんがご出演されていて、「あわよくば歌ってくれないかな」と淡い期待を持っていたのですが、残念ながら歌うシーンはありませんでした。
でも、一色さんは、あるキャラのルートではすごく胸にグッとくるようなセリフがあるので、歌はなくても十分堪能させていただきました♪
主人公・星野 市香
新人ではあるものの、警察官として困っている人を助けたいという強い信念を持つ女の子です。
市香ちゃんは射撃の能力が高く、事件解決のためにその能力を発揮します。
あらすじに書かれているように、何者かに毒入りの首輪を付けられて辛い立場に身を置くことになるのですが、めげずに自分のやるべきことをする姿勢に好感が持てました♪
警察官としての通常業務に加えて、プライベートでも事件の捜査をすることになり、睡眠時間も削られて身体が心配になってしまうほどのハードな生活を送っていました。
そんな生活の中でも、しっかり自炊をしている料理上手さんで、色々な人に料理を振舞ったりしていました。
市香ちゃんは可愛い髪型をしているのですが、スチルで様々な方向から髪型を見るたびに、その複雑さに「どうやってセットしてるんだろう?」と思いました。未だ謎は解けず…。
キャラ別感想
笹塚 尊 CV:浪川 大輔さん
コンピューターシステムに精通したスペシャリストで、警視庁サイバー犯罪対策課にいた過去があります。
笹塚さんは、ツンデレな俺様キャラという感じ。
最初のうちは、市香ちゃんのことを疑って冷たい態度をとったり、事件を解明するための手がかりとしてしか見ていませんでした。
少し打ち解けてくると、市香ちゃんのことを「バカ猫」と呼ぶようになるのですが、さらに親密になって呼び方が変わった時の感動と破壊力はすごかった!
笹塚さんは口が悪いのですが、恋愛関係になった時の愛情表現はしっかりしてくれるので甘くて良かったです♡
最初から最後まで、結構「バカ」と言われるのですが、笹塚さんの市香ちゃんへの気持ちの変化に伴って、その言い方が徐々に変化していくので必聴です!
普段は毒舌で冷たい感じなのに、市香ちゃんが弱っている時には、して欲しいことをサラッとしてくれて、欲しい言葉もくれて、良い意味で「ずるいぞ!」と思いました♪
榎本 峰雄 CV:斉藤 壮馬さん
新宿署・第二機動捜査隊にいた過去があります。
明るくて裏表のない性格で、女性が苦手なものの、不器用ながらも市香ちゃんに優しくしてくれます。
最初のうちは過去に囚われていて、なかなか前へ進めない榎本さんですが、エンジンがかかってからはテンポよくストーリーが進んで目が離せませんでした。
特に、このルートでは、黒幕ではないかと予想していたキャラについて、「やっぱり!」と思わせるような出来事があるので、個人的にはそこも見どころなのではないかと思いました。
榎本さんは恋愛に関して奥手なので、ちょっとしたことで照れたりアタフタしたりして、市香ちゃんと想いが通じ合った後も初々しくて可愛いカップルといった感じでした。
立ち絵で、切ないような、すごく優しい感じの表情を浮かべるものがあって、その表情がすごく好きでした。
榎本さんは、自ルートだけでなく作品全体を通して、(主に笹塚さんに)バカ扱いされることが多かったので、「せめて自ルートでは、それを完全払拭するくらい活躍させまくってあげて欲しかったな」とちょっと思いました。
でも、こういういじられキャラなところも榎本さんの魅力なのかもしれません。
岡崎 契 CV:梶 裕貴さん
警備部警護課(SP)として、柳さんたちを警護する任務に就いています。
おっとりとした性格で天然っぽいのですが、一方で、戦闘モードに入った時がすごくカッコイイです!!
最初のうちは、他の攻略キャラたちは市香ちゃんのことを疑ったりしていて、あまり優しくはしてくれないのですが、岡崎さんは比較的早い時期から穏やかで優しい感じで接してくれます。
ある出来事から、岡崎さんは市香ちゃんのことを守ると言ってくれて、表向きはほんわかした良い関係を築けているように思えるのですが、その裏に何か重く暗いものが潜んでいそうだな~という印象を持っていました。
そして、案の定、やっかいな面をお持ちでした…。
岡崎さんも市香ちゃんも頑固なので、分かり合えなくて二人は何度もぶつかり合うのですが、気持ちが通い合った後はご褒美のような甘々が待ってます♪
市香ちゃんに対してどうしてそんなに執着するのか、岡崎さん本人も最初は分からないのですが、そこから次第に自分の気持ちに気づいていく過程がすっごく良かったです!
最初にプレイした時、「岡崎さんはロールキャベツ男子(古い…)っぽいな~」って思ってたんですけど、感想をまとめるために改めてプレイしたら、キャベツの間から肉がはみ出てる感じですね。
中性的で優し気な外見に反して、ちょこちょこと雄っぽい一面を出してくるんですけど、そこもまた良いんですよ!!
ゴリゴリの男臭漂う雄って感じじゃないので、女子は警戒心を抱かずに、気づかないうちにオトされているという…。(被害者その①がここにいます)
このルートでは、色っぽくて甘い雰囲気をたっぷり味わえて幸せでした♡
私、優しそうな外見に反して主人公への執着心の強いキャラって好きなんですよね。
ということで、本作で一番ハマったのが岡崎さんでした!!
こういう感じのキャラ、どこかにいないですかー?!
現在、切実に求めていますので、ぜひ紹介してください!
白石 景之 CV:木村 良平さん
現役の科捜研の人間で、プロファイリング専門家。
白石さんは人間観察が趣味ということで、特殊な環境に身を置くことになった市香ちゃんのことも、最初は観察対象として興味を持っていた感じでした。
普通の人とはかけ離れた考えや感覚の持ち主で、『白石撲滅の会』があるほど、一部の人間には苦手意識を持たれています。
ちなみに、『白石撲滅の会』のメンバーの女子たちは、明るい気持ちにさせてくれて大好きです♪
最初のうちは、主人公と白石さんはなかなか嚙み合わないというか、「市香ちゃんの言葉は届いていないのかな~」と思わせられるのですが、次第に市香ちゃんの存在によって白石さんも変わっていきます。
白石さんの発言はどこまでが本心なのかわからないような場合も多く、心を振り回された気がします。
正直言って、最初のうちはあまり興味を持てなかったのですが、白石さんの素が垣間見えるようになってからは、すごく可愛く思えて急に魅力を感じるようになりました♪
なんだろう、この「ほっとけない感」…。
白石さんは他のキャラたちとは違う特殊な立場ということもあり、このルートでは沢山切ない思いをしました。
「これがベストエンドなのー?!」と思いましたが、白石さんの置かれた状況を考えると仕方ないのかなという感じはしました。
でも、二人の思いの強さがすごく伝わってきて、切ないけど幸せな終わり方でした。
白石さんは、長いセリフを息継ぎ無しでしゃべる印象が強かったです。
どこで息継ぎをするのか、つい文字を目で追いつつ耳を澄ませてしまいました。
柳 愛時 CV:森田 成一さん
他のキャラを全員攻略した後に解放される、このルート。始まりからして特別感がありました。
ルート解放された時の映像がすごくカッコイイのですが、一度しか見られないらしいので、しっかり見ておくことをお勧めします!
柳さんは、元は警視庁・捜査一課にいたものの、ある理由から離職し、現在は独自にX-Day事件を追うメンバーたちのリーダー的存在となっています。
正義感が強くて冷静沈着で、大人の包容力や生活力もあって、パーフェクトな男性といった印象でした。
でも、ストーリーを進めていくと、柳さんの過去や、それがその後の人生に及ぼしたものも明らかになり、柳さんの弱さも見えてきます。
市香ちゃんがそんな柳さんとどう向き合っていくのか、その過程を楽しませていただきました♪
柳さんは市香ちゃんよりかなり年上だったので、主人公のことを猫可愛がりするような感じかと思っていたのですが、過去に囚われている柳さんを主人公が引っ張っていく感じもあり、良い意味で期待を裏切られました。
こんなに大人の魅力たっぷりの男性を前にしたら、女子は甘えたくなると思うのですが、主人公は寄りかかるわけではなく自分の足で立とうとする姿勢が素敵でした♪
市香ちゃんは柳さんに対してストレートに気持ちを伝えるのに、その後、放置プレイというか、焦らしプレイというか、そういう状況が続いてやきもきしました…。
でも、過去を乗り越えて前を向いた柳さんは、さらに魅力的になっていて、最終的には「やっぱり大人の男性は素敵!」という結論に至りました。
このルートでは、事件の黒幕が本格的に登場します。
物語の最終局面を迎えて、市香ちゃんも苦しい思いをするのですが、柳さんと支え合って乗り切っていきます。
柳さんは愛煙家なのですが、大人向けでない乙女ゲームの攻略キャラの中でタバコを吸うキャラって珍しいなぁと思いました。
私はアッポリの有紀くらいしか思いつかなかったです。
Vita版とSwitch版が発売されている
私がプレイしたのはVita版でしたが、その後、Switch版も発売されています。
Switch版には、無印「Collar×Malice」とFD「Collar×Malice -Unlimited-」の2作品が収録されているとのことです(参考:公式サイト)。
本日は、『カラーマリス』の感想にお付き合いくださいまして、ありがとうございました!
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