『あやかしごはん(略称:あやご)』ネタバレなし感想・レビュー

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本日はPC版『あやかしごはん』のネタバレ無し感想・レビューを書かせていただきます。

個人的に大好きな作品なのですが、かなり昔に書いた引っ越し記事なので、なんだか物足りない気が…。
山ほど伝えたい思いがあるのに、言葉が追い付かない感じです。
Vita版を積んでいるので、そちらをプレイし直したら、また感想を追加したいと思います。

ネタバレしないよう配慮しておりますが、感想を書くにあたり最低限の情報は載せています。
そのため、すべての方に「ネタバレ無し」と感じていただける内容ではないかもしれません。
その点をご理解いただいた上でお読みいただけますと幸いです。

目次(クリックできます)

『あやかしごはん』のあらすじ

おいしいごはん食べれば、みんな『幸せ』

あやかしと人間が共存する村の片隅に、ごはん処「ぽんぽこりん」はあります。
そのお店を営むのは、人間に化けた妖狐の吟さん。
ある日、「ぽんぽこりん」に一人の女の子がやってくるところから物語が始まります。
あやかしと人間と、おいしいごはんが登場する、心がほっこりする物語。

引用・参考:公式サイト

おすすめポイント

  • 自然豊かな村を舞台にした、人とあやかしの物語に癒される
  • 心が浄化されるような泣ける作品
  • 温かくて優しいストーリーだけど、最後に驚愕の真実が明らかに
おすすめ作品♡

人間編とあやかし編

あやかしごはんのお話は、主人公の少女時代である【少女時代編】から始まります。
【少女時代編】での行動によって、成長した後の主人公の性格が変わります(引用:公式サイト)。

そして、主人公の性格によって、【人間編】と 【あかやし編】のどちらかに分岐します。

【人間編】と 【あかやし編】それぞれの攻略キャラは、以下の通りです。

人間編(内気な主人公)
あやかし編(活発な主人公)
  • 犬嶌 謡 (CV:下野 紘さん)
  • 伊吹 萩之介 (CV:水島 大宙さん)
  • 花 蘇芳 (CV:杉山 紀彰さん)
  • 犬嶌 詠 (CV:梶 裕貴さん)
  • 芹ケ野 真夏 (CV:興津 和幸さん)
  • 木邑 浅葱 (CV:石田 彰さん)

全体感想

心が温かくなるような優しいストーリー

物語の舞台は紅葉村。
人間とあやかしが共存する村で、一昔前を思わせるような雰囲気だったのですが、昭和生まれ田舎育ちの私は、この世界観がすごく心に沁みました。
あぁ、紅葉村に住みたい…♡

ストーリーとしては、孤独に暮らしていた主人公の凛ちゃんが紅葉村にやってきて、人間やあやかしとの交流を経て成長し、恋を経験するというもの。
凛ちゃんを引き取ってくれた吟さんをはじめ、紅葉村の住人が彼女を本当に温かく見守ってくれて。
その懐の深さにじーんとくることが多かったです。

そして、ストーリーの核となるのが、ごはん処「ぽんぽこりん」で出される美味しそうな料理の数々です。
”おいしいごはん食べれば、みんな『幸せ』”というキャッチフレーズの通り、おいしいごはんでみんなを笑顔にしていく、ほっこりするストーリーでした。

心がぽかぽかと温かくなる一方で、どことなく郷愁にかられて切なさも感じるような不思議な雰囲気の作品でした。

プレイ後は胸がいっぱいになりました!
この作品のすべてが大好き♡
この世界観にずっと浸っていたいです。

泣けるシーンが多い

病んでいたりするような強烈な攻略キャラがいないので、恋愛については癒されたり優しい気持ちになれました。

どの攻略キャラも可愛い一面が垣間見える瞬間があって…。
そういうところにキュンとする私はたぶん、ニマニマしながらプレイしていることが多かったと思います。

凛ちゃんが恋愛する上で、人間とあやかしの寿命の違いが障害となったり、過去の出来事が攻略キャラの心に影を落としていたりして。
じれじれな部分もありつつ、切ない部分もあって時には涙しながらプレイしました。

また、凛ちゃんと攻略キャラとの恋愛以外の部分でも泣けるシーンが多く、こんなに心にグッとくる乙女ゲームはなかなか無いと思いました。

泣けるシーンが多いのですが、嫌な涙じゃないんです。
心が浄化される感じの涙。
何度でもプレイしたくなるくらい、心揺さぶられた作品です!

最後の最後で驚かされる

吟さんが時々意味深な言動をしていて気になっていたのですが…。
この作品、ただただ穏やかに終わるわけではありませんでした。

優しくて温かい気持ちになったまま終わるのかと思っていたら、最後の方で「そうだったのか?!」という驚きの展開があります。
思い返してみると、伏線が張ってあったなぁ。

朱音 凛 CV:友永 朱音さん

人間編の凛ちゃん(内気な性格)

あやかし編の凛ちゃん(活発な性格)

父に続き母も亡くした凛ちゃん。
引き取り手がない凛ちゃんの前に、かつて祖母の家で出会った妖狐の吟さんが現れます。
吟さんたちと一緒に暮らすべく、凛ちゃんは紅葉村に引っ越すことに。
吟さんの営むごはん処を手伝いながら、その村で知り合った人々やあやかし達と交流を深めていきます。

先ほども書かせていただきましたが、この作品には【人間編】と【あやかし編】があり、それぞれ主人公の凛ちゃんの性格が全く違います。

【人間編】の最初の方では、凛ちゃんがあまりに卑屈で暗い子だったので心配になりましたが、紅葉村のみんなと接するうちに、思いやりのあるいい子に成長していきました。
一人で過ごす孤独を知っている凛ちゃんが、寂しいあやかしの気持ちに共感して、その心を開いていくというようなストーリー。

【あやかし編】の凛ちゃんは、対照的にすごく元気いっぱいで、わりと最初からいい子。
持ち前の明るさで、困っているあやかしや人間を手助けしたりするようなストーリーでした。

どちらにも共通して、凛ちゃんはよく転んだり、落ちたりする子だったような気がします。

狐森 吟 CV:緑川 光さん

攻略キャラではないのですが、この作品は吟(ぎん)さんなくしては語れないので、ご紹介させていただきます。

凛ちゃんの今は亡きおばあちゃんとの縁から、天涯孤独の凛ちゃんを紅葉村に呼び寄せてくれた吟さん。

妖狐である吟さんは、人間の女性と結婚して息子の綴くんを授かるのですが、奥さんは若くして亡くなってしまいます。
現在は、ごはん処「ぽんぽこりん」を営みながら、綴くんを育てています。

とにかく本っ当にいい人!
吟さん、大好きです♡

父性に溢れているというか、みんなに対する愛情と懐の深さが底なしです。
吟さんのような保護者に見守られたら、凛ちゃんもいい子に育つに決まっています!

どんな関係性でもいいから、傍にいて欲しいと思うお方。
こんな人が近くにいたら、確実に私の人生は今よりも良い方向へ向かう気がします。

吟さんのことは大好きですが、亡くなった奥さんのことを今でも愛している吟さんが好きなので、攻略したいとは思いません!

【人間編】キャラ別感想

犬嶌 謡  CV:下野 紘さん

紅葉神社の狛犬のあやかし。
吟さんに頼まれて、凛ちゃんの護衛役となった謡(うた)。

狛犬で性格がワンコキャラ、しかもCV下野さん。
イメージぴったりすぎて、すぐに好きになっちゃいました♡

すごく明るくて元気で、周りからはバカよばわりされることもあるけど、人の心の機微に敏感で、さりげなく思いを汲み取って動いてくれるいい子です。
そんな性格なので、謡の周りは常に人で溢れていて、それが凛ちゃんをヤキモキさせます。

謡への想いを自覚した凛ちゃんが素直になってからは、謡が照れて焦ったり。
謡のそんな姿が可愛すぎて悶えました♡

伊吹 萩之介  CV:水島 大宙さん

紅葉神社の神主の息子。
「あやかしに会いたい」と言っているものの、あやかしが見ることができず、人間の姿に化けた謡や詠のこともあやかしだと思っていません。

最初の頃、性格に少々難アリだった凛ちゃんが失礼な態度をとってしまうのですが、萩之介は前向きに捉えて明るく接してくれる本当にいい子でした!

このルートでは、萩之介の家族のストーリーが中心となっているのですが、関わった人々の温かさや優しさにうるっときました。

萩之介は愛情表現がストレートで、女性が欲しい言葉を惜し気もなく与えてくれる子♡
また、意外と甘え上手なところが可愛かったです!

他のキャラのルートでは、凛ちゃんが男性キャラをドキッとさせて動揺させるシーンをよく見ましたが、このルートでは凛ちゃんの方が萩之介にドキドキさせられていた感じでした。

花 蘇芳  CV:杉山 紀彰さん

自由きままな猫又。
凛ちゃんが、人間嫌いの気まぐれ猫を手懐けていくような感じのストーリーでした。

蘇芳はこれまで大きな孤独感を抱えて生きてきたためか、寂しがりやなのに素直になれず、周りに対してひねくれた態度をとることが多かったです。
ですが、凛ちゃんに心を開いた後は、不器用な優しさと、まっすぐな独占欲を向けてきます。

このルートでは、凛ちゃんはあやかしである蘇芳の暮らしを、蘇芳は人間の暮らしを理解しようと努力していて、お互いが歩み寄っていくところが微笑ましかったです。
寂しがりの蘇芳が、時折、捨てられた犬(というか猫?)のような表情をするので、思わず連れ帰りたい気持ちになりました。

蘇芳は、凛ちゃんによく甘えたり触れたりするのですが…。
下心というよりは、飼い主とスキンシップをとりたがるペットみたいな感じがして可愛かったです♪

【あやかし編】キャラ別感想

犬嶌 詠  CV:梶 裕貴さん

紅葉神社の狛犬のあやかし。
あやかし編では、詠(よみ)が凛ちゃんの護衛役となります。

詠は過去の出来事から人間に不信感を持っており、「この子を攻略するのは骨が折れそうだなぁ…」と思ってしまいました。

詠は、謡と対となる狛犬のあやかしなのですが、性格は対照的で冷静というか感情表現がわかりづらいキャラでした。
蘇芳が詠のことを「暗い犬」と呼んでいるのが、なんだか面白かった…!

最初は凛ちゃんに冷たく接していた詠ですが、実は優しい性格だということに気づいてゆく凛ちゃん。
不愛想だった詠が、凛ちゃんに心を開いていって段々表情豊かになっていくところがプレイしていて楽しかったです。

ストーリーとしては、このルートが一番好きでした♪
当て馬的な存在が出てくるのですが、こういう展開って好きなんです…!

キュンとするセリフも沢山言ってくれるし、詠は予想以上にかっこよくて素敵だった!
でも、バッドエンドは一番切なくて心に残りました。

芹ケ野 真夏  CV:興津 和幸さん

地元の商店の息子で、吟さんの食事処「ぽんぽこりん」によく配達に来ます。
25歳ということで、高校生の凛ちゃんよりも年上ですが、可愛いところもある優しいお兄さんでした♪

真夏さんは、あやかし編に入ってから、ちょこちょこ意味深発言をしていたので、気になっていました。
このルートは、輪廻転生とか運命といった壮大なストーリーとなっていて、他とは違った面白さがありました。

臆病で自分の過酷な運命と向き合ってこなかった真夏さんですが、不幸の連鎖を断ち切るために運命を変える決意をします。
二人で困難を乗り越えて付き合うことになった後には、真夏さんは凛ちゃんを溺愛してすごく大切にしてくれるので、甘々な気持ちになれました♪

おまけシナリオでは、グイグイくる真夏さんが見られたりして楽しかったです♡

木邑 浅葱  CV:石田 彰さん

浅葱くんのビジュアルがすごく好きで、特にふわっとした笑顔に目を奪われっぱなしでした。
掴みどころのない不思議なキャラで、他のルートでもちょこちょこと意味深な感じで登場していました。

浅葱くんの正体はずっと謎のままで、このルートでやっと明らかにされます。
このルートは恋愛よりも、真相に近づいていく意味合いの方が強いかもしれません。

浅葱くんのハッピーエンドは、物語全体から見たら確かにハッピーエンドだけど…
浅葱くんのことを考えると切なさを感じてしまいました。

『あやかしごはん』がプレイできるハードは?

PCとPS Vitaでプレイ可能です。

PC版については、体験版がダウンロードできますが、公式の情報によると、対応OSがWindows8までとなっています。

PS Vita版の追加要素は?

公式サイトによると、PS Vita版ではPC版に下記の要素が追加されているとのことです。

  • 追加シナリオあり
  • イベントシーンの追加

    (参考:公式サイト

本日は、あやかしごはんの感想にお付き合いくださいまして、ありがとうございました!

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