本日は、乙女ゲーム『燃えよ! 乙女道士 ~華遊恋語~』のネタバレ無しの感想・レビューを書かせていただきます。
ネタバレしないよう配慮しておりますが、感想を書くにあたり最低限の情報は載せています。
そのため、すべての方に「ネタバレ無し」と感じていただける内容ではないかもしれません。
その点をご理解いただいた上でお読みいただけますと幸いです。
- 作品のおすすめポイント
- 作品紹介
- 攻略順・攻略制限
- 作品の糖度
- 全体感想・キャラ別感想
乙女道士のおすすめポイント
乙女道士の作品紹介
武術が盛んな国【華遊】で道士見習いとして暮らす女の子【シュンリン】は
今年は国で一番強い漢を決める【豪勇武術会】が開催されることもあり浮足立っていた。しかし開催当日、会場に襲撃者が現れ民を襲い始めたのである。
今大会の準決勝者が共闘し、なんとかその場を治めることができたのだが
これはほんの始まりに過ぎなかった。仲間との衝突や裏切り――
壁にぶつかりながらも彼らは己の大切な人や誇りを守り、
そして彼女は愛する漢のために闘う!果たして彼女たちの運命、国の行く末はいかに――
(引用:公式サイト)
乙女道士の全体感想
明るい雰囲気の中華風ファンタジー
【華遊】という中華風の国が、物語の舞台です。
主人公は、国を揺るがすような事件に巻き込まれるも、【道士見習い】としての能力を活かして、仲間とともに事件解決に尽力するというストーリー。
少しラブコメっぽい印象のある、明るくて可愛い雰囲気の作品でした。
次回予告のナレーションが入ったり、一部のシーンが漫画で表現されているところなどが、斬新で面白かったです!
キョンシーの存在感
主人公のシュンリンちゃんは、【道士見習い】なのですが、【道士】の仕事がキョンシーと深く関わっているため、作中でのキョンシーの存在感がすごい…!
私が子どもの頃、ちょっとしたキョンシーブームがあったものの、久しくキョンシーという言葉を聞いていなかったため、「キョンシーって、どんな生態だっけ?」と思いつつプレイしました。
ゲームのコンテンツの中に『乙女道士講座』というものがあり、そこでキョンシーをはじめ、この世界のことが説明されていて参考になりました。

作中で「野良のキョンシー」という言葉が出てくるのですが、私にとってすごいパワーワードで、未だに忘れられません(笑)
全体的に短めでサクッとプレイ
私はのんびりプレイしていましたが、Switchの記録を見ると、15~20時間の間くらいでフルコンプしたようです。
他の作品と比べると、全体的に短めのように感じました。
エンドは2つで、バッドエンドは無し。
シンプルな作りで、プレイしやすかったです。
短めなストーリーなので、個人的には、もともと主人公と知り合いだった男性キャラとの恋愛の方が納得感がありました。
各ルートには回想シーンがあり、「2人で様々な困難を乗り越えてきた」的な流れになるんですが…。
「ん? そんなに長いこと2人で過ごしてたっけ?」とちょっと思ってしまう場面もありました(笑)
幸せの形は、主人公の歳相応のものの方がしっくりきた
『乙女の夢』が実現する形でハッピーエンドを迎えることも多かったですが、個人的には、ちょっとしっくりこなかったんですよね…。
というのも、主人公のシュンリンちゃんが幼いイメージだったので、そういう形でのハッピーエンドに少し違和感があったのかもしれません。



私が母親目線でシュンリンちゃんを見守っていたから、そう感じてしまったのかも。
まだ早い!みたいな。
シュンリンちゃんの年齢に合った幸せの形を描いていたハッピーエンドの方が、私の心には響きました。
乙女道士の糖度は?
糖度は高いとは言えないと思いますが、男性キャラ・主人公ともに、わりとしっかり愛情表現をしていたように感じました。
主人公のシュンリンちゃんは、幼さの残る少女という印象。
男性キャラたちは、そんなシュンリンちゃんに合わせてくれていたのか、とても紳士的でした。
なので、こちらとしても、微笑ましく見守れる糖度だったと思います。



全体的にピュアな恋愛が描かれていたイメージでした!
乙女道士の攻略順・攻略制限
ハオラン、ユーハン、シャオウの3人は、最初から攻略が可能です。
ロンレイルートは、この3人のエンディング終了後に解放されます(引用:公式サイト)。
ロンレイのエンディング終了後に、隠しキャラ(?)が攻略可能となります。
公式Xのおすすめ攻略順としては、以下のようになっていました。



公式Xでは、隠しキャラが隠されていないので、隠しキャラとして扱うべきかどうか迷いました。
でも、ネタバレなし感想ブログということで、ここでは隠させていただきます!
主人公・シュンリン


道士見習いをしている女の子。
元気で明るくて、感情表現が豊かです。
公式サイトのキャラクター紹介では、シュンリンちゃんの年齢に触れられていませんでしたが、プレイしていてわりと幼い印象を受けました。
道術の修行を頑張っていて、性格も素直ないい子なので、私としては母親目線で愛でて見守っていた感じでした!
戦闘シーンでは、男性キャラは武術で戦うのに対して、シュンリンちゃんは道術で戦います。
シュンリンちゃんは、お札を投げるのがメインといった感じ。
戦闘シーン以外の場面では、道術の知識を活かして、周囲をサポートしている印象でした。



道士(見習い)という特殊な職業ゆえか、シュンリンちゃんの実力について、ちょっとイメージが掴みづらかったかも。
恋愛では、好きになったら一直線。
「相手のために何かしてあげたい」という気持ちが強い子。
シュンリンちゃんはすべてにおいて真っすぐな子だったので、こちらに感情が伝わってきやすいところが良かったと思います!
キャラ別感想
シャオウ CV:松岡 禎丞さん


最初、「こんなムキムキなキャラが、CV松岡さん?!」と思って、ドキドキしながらプレイしました。
(繊細なキャラを演じられることが多いというイメージを勝手に持っていたので…)
身体が大きく、強い武術家であるシャオウ。
シャオウの男らしい外見は、シュンリンちゃん好みであるとの描写がありました。
シャオウが、シュンリンちゃんに道士として協力を依頼したことから、ともに旅をすることになった2人。
次第に状況が悪くなり、シュンリンちゃんのことを巻き込みたくなくて、シャオウは彼女から離れようとします。
そんな時、彼の力になりたいシュンリンちゃんは、どのような行動をとるのか。
この2人は、昔からの知り合いというわけではなく、物語の序盤に出会うんです。
そのわりには、仲を深めるスピードが速かったように感じました。



気持ちがついていけないまま、エンディングを迎えてしまった部分があったかも。
シャオウは優しいのですが、言葉が足りないことも多く。
その分、シュンリンちゃんが分かりやすく愛情表現しているため、バランスがとれているカップルでした♪
ユーハン CV:浦 和希さん


シュンリンちゃんとは、幼い頃に同じ地区に住んでいたユーハン。
物語の序盤で、2人は再会を果たします。
ユーハンは、照れ隠しにすぐ憎まれ口を叩いてしまって、シュンリンちゃんと口喧嘩になりがち。
バカバカ言うし、突っかかってもくるけど、シュンリンちゃんのことを好きな気持ちがバレバレなキャラでした。
シュンリンちゃんのことで頭がいっぱいになっていたり、彼女の言動に振り回されて、あたふたするところが可愛くて、グッときました!
この作品のキャラでは、ユーハンが一番好みでした♡



成長途中の未熟な男性キャラって好きなんですよね~!
主人公のために自分を成長させようとする姿に惹かれます♡
このまま可愛いカップルを見ていたい!と思っていましたが、ストーリー的には、途中でなかなか心が痛む展開が待っていました…。
ユーハンといる時のシュンリンちゃんは、背伸びせず歳相応に見えて。
個人的には、シュンリンちゃんとユーハンのカップルが一番お似合いだったと思いました♪
ハオラン CV:坂田 将吾さん


主人公とは幼馴染で幼い頃からお互いの家を行き来している仲。
お兄さんのような存在(引用:公式サイト)。
ハオランとシュンリンちゃんは、最初から距離が近くて…。
周囲から見たら兄妹の距離感じゃないのに、本人たちは「これが普通」と言い張っていて。



プレイしていて、「早くくっつけばいいのに」と思ってしまうようなカップルでした!
このルートでは、すごい場所に行くことになって…命がけで困難を乗り越えたりします。
この過酷な経験が、お互いに対する気持ちを自覚するきっかけになっていました。
ハオランは、シュンリンちゃんに対して常に優しいし、どんな時も味方でいてくれて守ってくれるので、最も安心感のあるキャラでした。
ロンレイ CV:島﨑 信長さん


王宮に勤めている優秀な文官。
ロンレイさんは、優美で色香があって、さらに可愛いところもあるという、ものすごく魅力的なキャラでした!
ある出来事があってから、急にシュンリンちゃんへの態度が変わります。
最初は、「シュンリンちゃんの人間性に惹かれたわけではないのかな?」と感じました。
でも、そこから、お互いを深く知っていって、恋愛が発展していって。
シナリオが濃くて、恋愛の過程を見ているのが楽しかったです♪
ロンレイさんは、ちょっと危うい執着心を持っているのですが、途中でブレーキがかかるんですよね。
もっと振り切って、そっちの路線に行ってしまっても良かった気がします…!
でも、そこで踏みとどまってくれるのがロンレイさんのいいところかも。



エンドの1つで、チラッと執着心が健在であることが見えて、ドキッとさせられました♡
隠しキャラ
登場した時から、あるキャラに似ていると思っていたので、「もしかして、関係があるのかも?」という予感はありました。
ある事情のため、いつもどことなく不安そうに、自信なさそうにしている彼。
彼の状況を知り、シュンリンちゃんは力になりたい、助けてあげたいという気持ちになります。
彼を取り巻く状況の変化にともなって、彼自身にも変化が見られます。
出会った時から優しい人でしたが、物語を進めていくと、彼の新たな一面も見えてきて。
彼の背負っているものはすごかったですが、純粋にキャラだけを見た時には「あまりクセがないキャラだな~」と思いました。
1点気になったのは、「この彼とハッピーエンドを迎えるのは、そんなに簡単なことなんだろうか?」ということ。
【華遊】という国の制度やしきたりがよく分からないので、そのあたりは疑問のままでした。
作中には謎の多いサブキャラが登場していたのですが、このルートでやっとそのサブキャラの事情が明らかになります。
その他にも、ここで初めて明らかにされる事実が多く、ストーリーが面白かったです!



このルートが、この世界にとっては、本当の意味でのハッピーエンドではないかと思います。
乙女道士は、Switch版が発売中
『燃えよ! 乙女道士 ~華遊恋語~』は、Switch版が販売されています。
本日は、乙女道士の感想にお付き合いくださいまして、ありがとうございました!
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