本日は、『十三支演義~偃月三国伝~(PSP版)』のネタバレ無しの感想・レビューを書かせていただきます。
この記事は、以前のブログ(FC2ブログ)を始めたばかりの頃に書いた感想を引っ越してきたものです。
最近の記事とはまとめ方が違ったり、記述が不十分な部分があるかもしれませんが、ご容赦頂ければ幸いです。
ネタバレしないよう配慮しておりますが、感想を書くにあたり最低限の情報は載せています。
そのため、すべての方に「ネタバレ無し」と感じていただける内容ではないかもしれません。
その点をご理解いただいた上でお読みいただけますと幸いです。
あらすじ
時は後漢末。
引用:公式サイト
乱世の奸雄曹操により、隠れ里から連れ出された『猫族』。
人間の体に獣の耳を持つ彼らは、猫の姿の妖怪『金眼』の子孫と言われ人間たちから忌み嫌われていた。
人間たちは猫が十二支から外れたという昔話から十三番目の干支、『十三支』と呼び彼らを蔑んだ。
猫族である関羽、劉備、張飛の三人は幼い頃から兄弟のように育ち、固い絆で結ばれていたが、平穏な日々は突然終わりを告げる。
漢帝国より勅命を受けた討伐軍の曹操は、逃げた黄巾族を追って猫族の隠れ里に迷い込んだのだった。
猫族の高い能力に目をつけた曹操の策略により、平和に暮らしていた猫族たちは人間たちの戦いに巻き込まれていく。
『十三支演義』のおすすめポイント
ざっくり全体感想
主人公の関羽ちゃんをはじめとする猫族は「十三支(じゅうざ)」と呼ばれ、人間たちから蔑まれる存在です。
それぞれの登場人物が、関羽ちゃんの一族を「猫族(まおぞく)」と呼ぶか、蔑称である「十三支」と呼ぶかで、関羽ちゃんたちの存在をどのように捉えているのかわかりやすかったです。
作中では戦闘シーンが度々出てくるのですが、関羽ちゃんが戦闘能力の高い子だったので、敵を倒す爽快感を味わうことができました!
戦闘シーンの操作に関しては、介入するか、しないかを選択すれば良いだけで、操作が楽だったのがありがたかったです。
どのキャラのルートでも、そのルートでしか知ることのできない秘密が明らかになっていき、恋愛要素以外の部分でも奥深いストーリーとなっていて楽しめました!
また、サブタイトルの「偃月」という言葉が、どの攻略キャラのルートでもキーワードになっているのも素敵でした。
主人公・関羽
関羽ちゃんは猫族ではあるのですが、人間と猫族の間に生まれた混血という存在。
そのことに引け目を感じており、一族のために頑張りすぎてしまうところがあります。
関羽ちゃんは、優しくてしっかり者の上に、そこらの男性よりも高い武力を持つ女の子。
私は、ただ守られる子よりも、男性キャラと肩を並べて戦える子が好きなので、関羽ちゃんは好みのど真ん中です!
「こんな女の子だったら、モテるのも納得!」と思うほど、とても魅力的な女の子でした♡
キャラ別感想
趙雲 CV:鈴村 健一さん
趙雲は、武術に秀でている上、非の打ち所がない性格。
そして、最初から関羽ちゃんのことを差別したりしないので、私の中ではダントツの王子様キャラでした!
関羽ちゃんと出会ったばかりの頃は、彼女のことをか弱い女の子だと思っていて守ろうとしてくれる趙雲。
でも、関羽ちゃんが実はすごく戦闘力が高いことを知っても、その姿勢が変わらないところが本当の紳士だと思いました。
趙雲は天然の人たらしキャラなので、無意識に関羽ちゃんを口説いていたりするのですが、真面目な好青年なので軽い感じにはならないんですよね。
関羽ちゃんとは自然と良い雰囲気になっていったので、すんなりカップルになるのかと思いきや、ある事実が明らかになると、趙雲は急に彼女と距離を置くようになります。
まさか身分違いの恋に苦悩することになるとは…。
このルートは、関羽ちゃんの生い立ちに関わる秘密が明らかになっていくのが楽しかったです。
両思いなのに、あまりに二人がすれ違うので、「二人とも素直になろうよ!」と何度思ったことか。
最後に、趙雲が嫉妬するシーンが可愛かったです♡
ちなみに、他のキャラのルートでも、趙雲は大活躍でした。
劉備、張飛ルートでは、ヤキモチを妬かせる存在として、曹操、夏侯惇ルートでは、猫族の味方としてなくてはならない存在でした。
特に、張飛ルートでは、「張飛ルートなのに、これじゃ関羽ちゃんは趙雲に惚れちゃうよ…」というくらいのカッコよさでした。
張飛 CV:岡本 信彦さん
関羽ちゃんのことを「姉貴」と呼んで慕っており、ちょっとおバカなところもあるものの、明るくて可愛いキャラでした。
張飛は、長年関羽ちゃんを想い続けており、彼女に対してわかりやすく愛情表現しているはずなのに、なかなか異性として意識してもらえない状況が長く続きます。
でも、プレイしていると「こんなに子供っぽかったら、男性として意識してもらえないのも仕方ないのでは…」とちょっと思ってしまいました…。
歳の近い弟系キャラは結構好きな私でさえも、張飛にはなぜか萌えセンサーが反応しなくて。
弟以上には見られませんでした…すごく可愛いんですけど。
でも、最後の方では、頼り甲斐のあるキャラへと成長していて、きゅんとさせてくれました♪
張遼 CV:遊佐 浩二さん
最強の武将・呂布に仕えており、呂布の命令であれば平然と人を殺す張遼。
張遼は、常に笑顔を浮かべているものの、感情の見えない人形といった印象でした。
でも、関羽ちゃんと心を通わせるようになると、表情や声音に感情が出るようになっていきます。
このルートは、敵である呂布一味の秘密が明らかになっていくストーリーで、そこが楽しかったです。
個人的には大きなときめきはなかったものの、感情が出るようになった張遼の照れた笑顔や、穏やかなハッピーエンドは好きでした!
劉備 CV:石田 彰さん
この子供の姿とお声との間にギャップがあり、最初は小さな違和感を感じたのですが、ちゃんと理由がありました。
劉備は、関羽ちゃんのことが好きで、隣に並ぶのにふさわしい存在になりたいのに、自分は子供の姿で闘う力もない、というもどかしさや切なさを抱えています。
紆余曲折経て、劉備の違った姿も見られるのですが、そのお姿が大変お美しいです♪
また、いつもは純粋無垢な印象のキャラですが、邪悪な劉備が見られるシーンも魅力的でした。
このルートは、劉備の変化が楽しめるストーリーとなっていたと思います。
他のキャラはわかりやすくハッピーエンドでしたが、劉備はハッピーエンドになりそうな…という終わり方だったのが印象的でした。
曹操 CV:鳥海 浩輔さん
曹操は、己の野望のためならば手段を選ばない冷徹な面を持ち、関羽ちゃんをはじめとする猫族の戦闘力の高さに目を付け、利用しようとします。
最初は、戦闘力を目的として関羽ちゃんを自分のものにしようとしますが、次第に彼女自身を求めるようになります。
最初は関羽ちゃんに冷たかったのに、彼女を溺愛するようになってからは贈り物しまくりなところが可愛くて好きでした♡
見た目からなんとなく予想できましたが、曹操はヤンデレ執着キャラに変身します!
曹操はずっと孤独に生きてきたため、自分の渇きを癒してくれる存在である関羽ちゃんを縛り付けようとします。
自分の心の中に関羽ちゃんしかいないからこそ、彼女に依存し執着しているというのは、少しせつない感じがします。
でも、「私がいてあげなくちゃ」と思わせるような、放っておけないキャラでした。
一度は想いを確かめ合った二人ですが、すれ違いが起こって関羽ちゃんが曹操の想いを信じられなくなったりするところなど、やきもきさせられながら進めました。
曹操ルートのバッドエンドは、個人的には一番印象に残りました…。
夏侯惇 CV:鈴木 達央さん
夏侯惇は、他のルートでは、関羽ちゃんたちを蔑む「感じ悪い二人組のうちの1人」という印象くらいしかありませんでしたが、このルートでは全然違いました!
私はこういうすぐ怒鳴るようなキャラは得意ではなかったのですが、最初の印象が悪かった分、プラスへの振り幅が大きかったです!!
この作品での推しは、夏侯惇です♡
夏侯惇は、はじめは関羽ちゃんのことを蔑んでいたものの、お互いに武力を高め合い切磋琢磨していくうちに、1人の武人として彼女のことを認めるようになります。
どのルートでも関羽ちゃんはカッコ良かったですが、特に私はこのルートの関羽ちゃんが一番男前で好きでした。
夏侯惇に「いつでも護る」と言われて、「護られてばかりではいられない。私も、あなたの剣となり盾となる」と言い返すところが印象に残っています。
夏侯惇は女性が苦手だったのに、関羽ちゃんのことを好きだと認識した途端、グイグイ攻めて彼女を照れさせるところとか、ニヤニヤしてしまいました…!
気になっていたキャラでもなかったし、第一印象は悪かったのに、不覚にもときめいてしまいました♡
『十三支演義』がプレイできるハードは?
公式サイト等によると、下記の3つのハードでプレイ可能なようです(参考:Vita版公式サイト、Switch版公式サイト)。
PSP版からVita版に移植される際に、下記の新規要素が追加されたとのことです(参考:Vita版公式サイト)。
Vita版からSwitch版へ移植される際に、新規追加要素があったとの記載は、公式サイトでは見つけることができませんでした。
これから購入を検討されるなら、
『十三支演義~偃月三国伝~』と『十三支演義 偃月三国伝2』の2本がまとめて収録されていて、さらに追加要素も含まれているVita版かSwitch版が良さそうですね!
私は『十三支演義 偃月三国伝2』は未プレイなので、Switch版の購入を検討中です。
本日は、『十三支演義~偃月三国伝~』の感想にお付き合いくださいまして、ありがとうございました!